なるようになる夏と旅 Part3〜大歩危の川下り

akk2011-08-15

仕事から帰って郵便ポストを開くと、きのうの日記に書いた宿のご主人から写真が届いていた。
そういえば、写真を撮ってもらってたなあ…つい数日前のことなのに、こうして東京に戻って
あらためて見ると、わたし本当に楽しかったんだな、楽しそうな顔してるわと笑ってしまう。
ホームページを教えていただいたので、リンクを貼ります。
農家民宿 歩危農園
http://www.ctm.ne.jp/~ooboke-kudo/index.html
このページのどこかに、わたしたちの写真がのってます。他のみなさんも楽しそう!
こんど行くときは、ほら貝吹きとヤマガラ呼び寄せをやってみたい!と思ってます。

さて、きょうは旅の大本命・大歩危観光。
観光ミシュランに載るほど、海外では有名な絶景スポットらしく、外国人観光客がとても多い。
JRの最寄駅があるのだけど、大歩危やかずら橋を見るにはアクセス手段がバスのみで
本数がすくない。ひとつ逃すと一時間以上待つこともある。
けれど、旅なんだからのんびりしてて構わないな。待ち時間は自由時間、好きなだけ景色を眺めたり
おしゃべりしたり、散歩できる。
そうやってかずら橋から大歩危へ、あそんでバス乗って着いたら灼熱の真昼間。
暑いけれど、水辺だから涼しくて気持ちいい風が吹いてくる。
道の駅でチケットを買い、小さいモーターボートに乗って川下り観光をする。

ボートにはくつを脱いで乗る。
水面すこし上くらいの低い目線で座り、渓谷の間をゆっくりゆるやかに下っていく。
まるで、アマゾン川をいかだに乗って進んでいるような…

川面は触れそうなほどに近く、見渡すかぎり木々と水、岩肌。
大自然にほうり出された視界に、心からどきどきする。
何がどうしてこうなったのか、渓谷の壁はスパッスパっとななめのストライプ状に削れていて
自然の不思議な造形がおもしろくて目が離せない。
ぜったいに人の立てそうにない尖った岩、ほとんど垂直にそびえ立つ岩壁。
ごつくて有無をいわさぬ、しかし空はひろく手元に流れる水、わたしはその間に浮いてる。
ものすごいエンターテイメントだ。
携帯のカメラなどではとてもじゃないけどその大きな思い、大いなる美しさを納めきれず、巨大な壁も映りません。
船をおりたとき、一人で来たらしいおじいさんが一眼レフを片手に、撮った写真をみながら
「ちっともよく映らねえ…」と首をかしげてまた撮っていたその気持ちはよくわかる!
この「ちっともよく映らねえ…」はかなりヒットして、旅のあいだじゅうわたしたちの中で流行ったのでした。

道の駅でまたバスを待つ。
こんどは一時間半の自由時間。食堂でごはんを食べ、大歩危の見下ろせる席を陣取って
つれづれ眺めながらおしゃべりをした。
この場所は、何度来ても、何時間いてもいいなと思う。


スタート地点の阿波池田へ、バスで30分ほどで戻る。
この夜の宿は阿波池田の民宿。何軒もかけてやっと空いてた。翌々日夜からこの街では、年に一度の阿波踊りが始まる。
明日は、阿波池田散歩の思い出を。