ゴッドファーザー&サン

久しぶりに映画館へ行く。
シブヤ・シネマ・ソサエティで「ゴッドファーザー&サン」。
ここに来るのは初めてだ。オシャレロゴなのでどんなオシャレ映画館かと思ったら、
案外普通のこじんまりとした映画館だった。BOX東中野を思い出させる地下階。
狭いけどレディースシートがあったり、ちゃんと整理番号順の入場。
いいね。ロビーが椅子なしなのがちょっと残念だけど。


ゴッドファーザー&サン」は、BLUES MOVIE Projectの一本。
シカゴ・ブルース発祥レーベルのチェス・レコードと、ここで行われたブルース+ヒップホップのセッションを追ったもの。
パブリック・エネミーチャックDやコモンて、私にとっては本物と思う人たちだ。
彼らと大御所たちのセッション?と見当つかない音。始まった瞬間に理解した。
こりゃあすごいわ。ヒップホップでブルースだ。
その場は、ミュージシャン皆がとんでもなく無邪気。みんなが楽しんでいる。
それが記録された映画だ。


ドキュメンタリーとしては、記録素材やエピソードがどれも良いのにちょっと散漫。
浅く広く、あまり曲順を考えず作られたベスト盤、のよう。
そういう物足りなさは残るけど、ベスト盤の一曲一曲は良いように、それぞれの
素材は良いってもので。音楽好きは観るべきだな、と思う。


レコーディングのきっかけになった、マディ・ウォーターズの「ELECTRIC MUD」
帰りに買っちゃいました。
映画内で何度も流れる音に、ヘンドリックスのようじゃないか!と思い
レコーディングスタジオもエレクトリック・レディ・スタジオで。
彼の影がちらつきながらも映画では触れてなかったのですが、帯を見て解決。
 「マディのブルースを手本にして登場したジミ・ヘンドリックスにインスパイアされ
 サイケデリックでエレクトリックなブルースに挑戦した野心作」


このアルバム、当時は酷評されたそうですが、非常〜にカッコイイ!のです。
ストーンズ「夜をぶっとばせ」カヴァーも入ってる。結構、びっくりカヴァー。
帯にいつわりなし。ジミ好きは気に入ることうけあいです。


Electric Mud