2009-01-01から1年間の記事一覧

大そうじをしながら思ったこと

街頭にお正月飾りの露店が出始めると、ちょっと心が浮き立つ。 いつもの花屋は門松と松かざりでいっぱいになって、米屋は鏡餅の張り紙をする。 スーパーも八百屋も魚屋も、おせちや正月料理のための売り出し一色。 商店街は自転車が増える。みんな、たくさん…

イングロリアス・バスターズ(タラちゃんの魂)

あの安っぽいデザインのポスターで見る気をなくしていたのだけど なんだかこのごろ、心が物足りないような栄養不足で、風邪ひいたりして弱ってたので 滋養強壮にちょうどよさそうな映画でも・・・とタランティーノの新作 「イングロリアス・バスターズ」を観て…

マンハッタンラブストーリー

このごろ「相棒」を熱心にみるうちに、ミッチーがとてもすてきなことに気づいた。 ミッチーの凄さは、おもしろいほど軽やかな佇まいのところで 頭からつま先まで、声から表情まで、その軽やかさが完璧なことだ。 寸分の隙もなく、軽やかさは崩れることなく、…

孤宿の人

ひとの心には誰しもみ仏がおられる。 ただ、心が邪念で覆われたら、み仏は見失われてしまう。 邪念が渦をまき伝播してしまえば、この世はみ仏なき無情の世界となる。 いまの世はどうだ。 宮部みゆきの「孤宿の人」を読みました。 江戸時代の田舎藩のお話で、…

ジョン・カサヴェテス生誕80周年DVD-BOX

私が学生のころ、六本木ヒルズなんて影もかたちもないころ、 六本木にはセンス物量ともに最先端だった輸入レコード屋のWAVEと、青山ブックセンターと そして都内ナンバーワンの気に入りだった映画館「シネヴィヴァン六本木」があった。 わたしの六本木デルタ…

22万羽の鶴がゆく

あれは9月だったか、母さんが折り紙をもって家にやってきた。 大好きな韓流スター、イ・ジュンギ君の新しいドラマがはじまる。 高視聴率を祈願して、ファンサイトの呼びかけで、日本のファン達みんなで 千羽鶴を折ってジュンギ君に届けよう! という自主活動…

ムーンウォーカー

「THIS IS IT」でのマイケルフィーバー醒めやらぬまま、今週はさらに! リバイバル上映中の映画「ムーンウォーカー」を観てきました。 この映画はいったい、なんでしょう? 音楽・・・映画です。映画というか、マイケル万華鏡。 かのプロモーションビデオ、ウッ…

傀儡の獣

久し振りにお芝居を観に行きました。 東京ハートブレイカーズの「傀儡の獣」という舞台です。 タイトルはごついけれど、さりげなく暖かいお話でした。 どんなかっていうと、着ぐるみショーの舞台裏での物語。 その場に人があらわれて、おもむろにお芝居がは…

THIS IS IT

マイケル・ジャクソン最後の記録映像「THIS IS IT」をみてきました。 実現しなかった、復活そしてラストライブのリハーサル・メイキング映像を 映画にしたものです。 全世界で二週間限定公開、なんだそうです。 観終わったあとの感想は、「すごい・・・・」 もう…

空白報告

ひさしぶりの日記です。 近況報告します。 このごろ、ずいぶんストレスを抱え込んでいたみたいで 疲れてても頭に入ってくる本→まんが→雑誌 と読むものひとつでも その重度の変遷が自分でよくわかります。 でも、面白いものに出会っていたよ。という訳で楽し…

セントアンナの奇跡

スパイク・リー監督初の戦争映画「セントアンナの奇跡」をみてきました。 感動的な奇跡の物語だと思って見にいくと、とてもいいと思います。 きっと奇跡以上に、深く広く多くの発見ができるから。 つまりスパイクはそれを見せようとしたのです、奇跡すらも 奇…

分別くさい夏の猫

お盆にすこし実家へ帰っていました。 夏の日射しがすごかった。 家の猫たちはだらだらと寝転がり、なんにもしたくない様子で過ごしている。 もぐりんは断とつの年長猫だ。 ほかの二匹と、たぶん10歳は離れている。 美形だけれど、まったく猫らしくない「全部…

肉体のリアリティ

このところ大沸騰していた二件のドラッグ摘発事件。 環境として、いまの日本ではさほどの苦労もせず、ばか高くもなくドラッグが買える。 たとえばクラブのように、夜から朝まで流通している経路もあるし 不夜城シブヤもシンジュクも、人びとは雑多に互いに干…

それでも恋するバルセロナ

ウッディアレンの新作「それでも恋するバルセロナ」を見てきました。 さぁNYのレディ2人が、バルセロナでハビエルとうっかり恋に落ちてしまって大騒ぎ・・・ ・・・という映画じゃありませんでした! だいたいにおいて多くの恋愛映画と呼ばれるものは、観客に擬似…

光りつづけるペンライト

わたしがきょう、夕方6時半ごろ、横浜でぽきっと折ったペンライトが いまも阿佐ヶ谷の部屋で青白く光りつづけている。 現在、午前2時半。 いちど折ったら、6〜8時間光るという私のルミカライトはまだ消えそうもなく この様子だと8時間光り続けるのかもしれな…

1Q84読みはじめ

じゃあ今年は200Q年か、と本のタイトルをみて思ったので 今年じゅうに読もうと考えてた。 あんまり売れているからって事前にワイドショーなんかであらすじを知ってしまい こんなに教えちゃあ、まっさらの状態で読み始められないじゃないの、と少し憤慨し だ…

西友ががんばっている

すこし前に、阿佐ヶ谷駅前の西友がリニューアルした。 その後はじめて入ったら、とても見やすい配置に変わっていてうきうきした。 品数も多く、やすくてよさそうな魅惑のものが色々置いてあっておどろいた。 そもそもリネンまわりを覗きにいったのだけど、ベ…

デッドエンドの思い出

このごろ、宮部みゆきの「誰か」「東京下町殺人暮色」 恩田陸の「ネクロポリス」「まひるの月を追いかけて」と、 ミステリー&ファンタジーに翻弄されたくて、立て続けに読んでたのですこしぐったり。 道ばたでふと殺気を感じたり(なにもないのに)夜の物音…

スターについて

6月はさぼっちゃって、ひさしぶりの日記です。 昨日Twitterに登録してみました。まだまったく活用できていないのだけど 140文字という、ちいさなブログの(気分的な)入力のしやすさににちょっと感動。 mixiみたいな閉じた感じより、こういうメッセージボト…

ハイジの記憶

このあいだ、久し振りに中学からの親友に会った。 彼女には娘がいて、ただいま幼稚園に通っている。太陽のひかりのように明るい子。 娘はすこし前までアンパンマンやNHKのこども向けキャラに夢中だったのだけど 少し成長して、同年代のほとんどの娘っ子たち…

スリッポンのよた話

もう一ヶ月も前のことになるけれど、ロケのためにくつを買った。 脱ぎ履きが1秒で終わる ひもがない(甲高ですぐひもがほどける故に) 足の裏に障害物がない という便利なものといえばスリッポン。 しかしひも調整の逃げ場がないので、むくむときつくて居心…

頑張った自分へのご褒美、もとい

頑張った自分へのご褒美、という言い回しが陳腐に響くのは 消費を促す広告キャッチで乱用され過ぎたことや、頑張りのあとにモノかい、 という居心地のわるさがある。とおもう。 このあいだ「グラン・トリノ」を見て欲しい気持ちを話していたところで ぽろっ…

チャコが戻る

うちの庭に来る野良猫、チャコちゃんがこのごろ来ていなかった。 まる一週間以上顔をみせないのは初めてで、どこかで元気でいることを願ってたのだけど きょう、ふらりとやって来た。 怪我していた片目がきれいに治っていた。とてもきれいな目のままで 何か…

東京湾岸

ここ数日、芝浦の東京湾岸にあるスタジオに通っている。 この辺りは空が広くて、水辺の潮の匂いが漂っていて気持ちがよい。 東京湾に繋がる運河が街のなかに流れており、のんびりとしている。 川はひろく水上バスがたまに走る。東京湾景の傍はここでも寂びれ…

女の子たちの時間

女4人が集まるとかしましい。 大人になったと思っても、だめなものはだめなのだ。楽しいのだから。 このあいだのロケでの話。私とリポーターさんとメイクさん、スタイリストさんの女4人は 集まってごはんを食べ始めた途端、「こないだの続き」のお話が再開…

アキラさんの交響曲第40番

女の妬みというものは本当に気持ちがわるくみっともないものだ。 わたしは自信家だし自分は自分でひとはひとだから、妬む意味がわからない。 妬みの最も忌むべき点は、ひとをおとしめよう幾らでも傷つけようという意思であり ひきずりおろせば自分は上になる…

商店街の野良猫

あぁつかれた。 阿佐ヶ谷の駅に着いてほっとする。 つかれた。足がいたい。つかれたと家路に向かいながらつぶやいて ロケが終わった自由をしみじみと噛みしめる。 監督は現場でつかれたなんて言っちゃだめなのだ。その場のみんなのために。 たいがいは熱狂し…

グラン・トリノ

きょうも映画のお話。 クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」を観てきました。 ほんとうに素晴らしかった。 手がお祈りする形をしていて、心がとても晴れている。 偏屈なツンデレじいさんと、ご近所の人々の心の交流はコメディだ。 たのしくて、あたた…

映画「スローターハウス5」

事件です。 1972年、ジョージ・ロイ・ヒル監督、カート・ヴォネガット原作、グレン・グールド音楽 映画「スローターハウス5」がDVD化されました。 予約して首をながくして待ち、昨日家に帰ったら届いていた。 きょうは、これを観たくてたまらなくて早く帰って…

ささやかな破壊活動

あぁ、よくできた! GWをつぶしてやっていた仕事が終わった。自己ベストが出たとおもう。 ものづくりが終わるといつもそのように思うのだけど、今回はとくに あー面白かった!という感情がその場のクライアントや、代理店や、スタッフ全員に 沸き起こったこ…