2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイジの記憶

このあいだ、久し振りに中学からの親友に会った。 彼女には娘がいて、ただいま幼稚園に通っている。太陽のひかりのように明るい子。 娘はすこし前までアンパンマンやNHKのこども向けキャラに夢中だったのだけど 少し成長して、同年代のほとんどの娘っ子たち…

スリッポンのよた話

もう一ヶ月も前のことになるけれど、ロケのためにくつを買った。 脱ぎ履きが1秒で終わる ひもがない(甲高ですぐひもがほどける故に) 足の裏に障害物がない という便利なものといえばスリッポン。 しかしひも調整の逃げ場がないので、むくむときつくて居心…

頑張った自分へのご褒美、もとい

頑張った自分へのご褒美、という言い回しが陳腐に響くのは 消費を促す広告キャッチで乱用され過ぎたことや、頑張りのあとにモノかい、 という居心地のわるさがある。とおもう。 このあいだ「グラン・トリノ」を見て欲しい気持ちを話していたところで ぽろっ…

チャコが戻る

うちの庭に来る野良猫、チャコちゃんがこのごろ来ていなかった。 まる一週間以上顔をみせないのは初めてで、どこかで元気でいることを願ってたのだけど きょう、ふらりとやって来た。 怪我していた片目がきれいに治っていた。とてもきれいな目のままで 何か…

東京湾岸

ここ数日、芝浦の東京湾岸にあるスタジオに通っている。 この辺りは空が広くて、水辺の潮の匂いが漂っていて気持ちがよい。 東京湾に繋がる運河が街のなかに流れており、のんびりとしている。 川はひろく水上バスがたまに走る。東京湾景の傍はここでも寂びれ…

女の子たちの時間

女4人が集まるとかしましい。 大人になったと思っても、だめなものはだめなのだ。楽しいのだから。 このあいだのロケでの話。私とリポーターさんとメイクさん、スタイリストさんの女4人は 集まってごはんを食べ始めた途端、「こないだの続き」のお話が再開…

アキラさんの交響曲第40番

女の妬みというものは本当に気持ちがわるくみっともないものだ。 わたしは自信家だし自分は自分でひとはひとだから、妬む意味がわからない。 妬みの最も忌むべき点は、ひとをおとしめよう幾らでも傷つけようという意思であり ひきずりおろせば自分は上になる…

商店街の野良猫

あぁつかれた。 阿佐ヶ谷の駅に着いてほっとする。 つかれた。足がいたい。つかれたと家路に向かいながらつぶやいて ロケが終わった自由をしみじみと噛みしめる。 監督は現場でつかれたなんて言っちゃだめなのだ。その場のみんなのために。 たいがいは熱狂し…

グラン・トリノ

きょうも映画のお話。 クリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」を観てきました。 ほんとうに素晴らしかった。 手がお祈りする形をしていて、心がとても晴れている。 偏屈なツンデレじいさんと、ご近所の人々の心の交流はコメディだ。 たのしくて、あたた…

映画「スローターハウス5」

事件です。 1972年、ジョージ・ロイ・ヒル監督、カート・ヴォネガット原作、グレン・グールド音楽 映画「スローターハウス5」がDVD化されました。 予約して首をながくして待ち、昨日家に帰ったら届いていた。 きょうは、これを観たくてたまらなくて早く帰って…

ささやかな破壊活動

あぁ、よくできた! GWをつぶしてやっていた仕事が終わった。自己ベストが出たとおもう。 ものづくりが終わるといつもそのように思うのだけど、今回はとくに あー面白かった!という感情がその場のクライアントや、代理店や、スタッフ全員に 沸き起こったこ…

チャーちゃんのこと

もう、しかるべき歳だったのだ。仕方がない。 老衰で、長いあいだ幸福だった、そうよ。寿命だった。 きのうから覚悟はできていた。今週末になんとか会いに行く予定だった。でも間に合わなかった。 実家の猫が4匹から3匹になった。きょう、チャーちゃんが亡く…

たのしい編集

世間はゴールデンウィーク、私は編集の初日です。 いつもなら会社の編集機にひとり引きこもって孤独な闘いをはじめるところ、 今回はポスプロの編集室でオペレーターさんと、私のアシスタントが二人。 なんていう安心。まったくもって安心だ。こんなに楽なた…