大掃除シンクロニシティ、天国のチャンピオンの日記

暇にまかせて大掃除をはじめた。
引越しの準備に向けて、まずは物の整理をしなきゃということで
片付けスタートしたら、もうガラクタが出るわ出るわ。
古い化粧品やサイズの合わない靴、割れた食器、売ったPCの付属物・・・
不要物を後生大事にしまうことで、必要なものの置き場所を奪っていたんだ
と気がつく。
いらないものを捨てると、まるで呪いが解けるみたいに
空いた空間にすっと、必要な物が収まる。
そのレイアウトはまるで、パズルがはまるようにぴったりくる。
不思議だけど、これが何度も起きるものだから、すっかり楽しくなった。
これは私の部屋だけに言えることじゃないと思う。


夜、実家に帰ると、私の部屋がすっかりきれいに片付いていて驚いた。
同じ時期に、母親も大掃除をしたそうで、
「捨てていいか分からなかったもの」だけを残して
物置状態だった私の部屋の不要物を捨てたばかりだった。
残っていたのは、いま私に必要なものだらけで、さらに驚き。
なんだかもっと掃除したくなって、ここでもまた片付けを始めた。
う〜ん、エンドレス・・・。


置き忘れてそのままなのはガラクタだけじゃなく、過去の記憶もそうだ。
考えたことも忘れてた物語やアイデアに出会ったり、
思い出の品が唐突に現われて、けっこうドキドキする。


母親は押入れの奥から、亡くなった父親の日記を見つけた。
万年筆で書きなぐった自転車レースの記録、毎日の練習の覚書。
読んで、日々こんなに鍛錬していたのか、と知った。
喝を入れたり、泣き出しそうになる自分にゲキを飛ばしているような
走り書きの隅々を見ていると、この人が生きていたことを痛切に感じる。
なんてすごい父親をもって生まれてきたんだ。
ストイックな人に魅かれるのは、実はファーザーコンプレックス!?
「『おれはバカだバカだ』だって!」と笑ってる母親が、原由子さんに見えた。
そんなお盆の始まりです。お父さんはナスの馬に乗って、私達を見てたかな?

天国から来たチャンピオン [DVD]

天国から来たチャンピオン [DVD]