Today#57 戸惑う本の話

リチャード・ブローディガンの「アメリカの鱒釣り」を読みはじめました。
読み進めるうちに・・・どうしよう、と思って。漫然と戸惑っています。
短い文章の集まりなんだけどね、わたし今のところ、これらを理解できていません。
以前に読んだブローディガンの作品ではこんなことなかったし、
これに比べたら詩集のほうが、はるかに伝えたい事が理解できた。
言葉や連なりのセンス(すごいぶっとびようだけど)はとても驚くしステキだなあ!と感じるのに、
画も浮かぶのに、理解できない。いや、浮かびきれていないんだ。
こんなことって、あるんだなあ・・・。読書していて、初めての経験です。
どうしたら、いいんだろう。どう受け止めたらいいんだろう?
混乱するわけでもなく、意味不明と一言で片付けることもできないよ。
ちょこっとだけ抜粋して書きます。あなたは、わかりますか?


かれらから鱒釣りの話を聞いて、わたしが抱いた感じからいうと、<銀のような>というのは適切な形容ではない。
もっとうまい言葉はないのか。
鱒の鉄はどうだろう。鱒からとれる鋼鉄。たっぷりの雪を抱いた透明な皮が精錬所だ。熱だ。
ピッツバーグのことを想像してみたまえ。
鱒からとれる鋼鉄で、建物や汽車やトンネルをつくる。
鱒王アンドリュー・カーネギー
 <アメリカの鱒釣り>からの返事
 わたしは夜明けに釣りをする三角帽の男たちを、格別の感興をもって思いおこすのだよ。


釣り人なら、理解できるのかなあ・・・。
自分のあたまに、ため息の夜です。もっと自由にとべ。
↓よかったら、鱒釣り。わかった(わかっている)あなた、どうぞわたしに教えて。

アメリカの鱒釣り (新潮文庫)

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