お母さん、おめでとう。

akk2005-01-16

母親の誕生日、プレゼントを届けに実家へゆく。
毎年なにをあげるか迷うけど、今年は母が大好きな小田和正のライブDVDにした。
「別に顔が好きなわけじゃないから、CDだけでいいの」とか言いながら、
夜中にやっていた小田和正のTV番組を、ちゃっかり録画保存しているのを見つけたからだ。
持っていく前に映像をみておきたいと思いつつも、とりあえず母が一番好きな曲
が収録されている事だけ確認した。


それはある大晦日の夜、八景島シーパラダイスで行われたライブの映像らしい。
小田和正について詳しく知らない私は、ファンサイトなどで一番評判のよさそうな
そのDVDを選んだ。


母はとても喜んで、決めゼリフ「別に顔が好きなわけじゃないけど云々」を言いつつ
あとでゆっくり見るからね、と棚に置いた。


その数時間後、突然、母はジンベエザメの話をした。
馬のパネル(母は馬好き)を裏返すと、ジンベエザメの写真が入っていた。
体長15mもあるんだよ、すごいね一度見てみたいね。沖縄の美ら水族館にいるんだよ。
そのあと「実は前から八景島シーパラダイスに行ってみたかった」と言いだした。
長い間こんな身近にいて、母がそんなこと思っていたなんて、
まったく全然知らないでいたんだな・・・。
そういう些細な『伝えてない思い』はきっと沢山あって、感情のルーレットの結果、
その言葉がきょう出たのには意味がある。


当たり前のように、じゃあ行こう、夏になったら。と約束した。


明日の夜か明後日か、近々小田和正のDVDを見たときに、
母はきょうのシンクロニシティに気が付いて、無邪気に大喜びするんだろう。
だってそのライブ会場は「今年の夏、遊びに行く場所」になったんだから。
・・・と想像して嬉しくなりました。