鉱石ラジオ?

akk2005-01-21

会社帰り、表参道の青山ブックセンターに立ち寄った。
衝撃の倒産→復活後、行くのは初めてで、相変わらずの佇まいにホッとする。
目当ての本を探しつつも、どーしてもおもちゃコーナーをじっくり見てしまう。
ロモやホルガのトイカメラは、もう壁一面を占めるほどの展開になってるのね。
う〜ん、にゃーにゃーカメラ(猫の顔のカメラです)とは、ズルイぞ。
とか思いながら見ていると、新たなジャンルが・・・


「鉱石ラジオ」なるコーナーが出来ていた。
なに、鉱石ラジオ??その存在を知らなかった私は、頭が?でいっぱいになった。
鉱石ラジオを作るキットが、数種類飾られていた。
さらに、鉱石を育てるキットや本まで置いてある・・・。
うわ〜。これは一体どういうこと???


電池がいらない、電波で動くラジオ。鉱石が電波を音波に変える。
そんな説明を目にして、ますます?が増えた。
AMラジオの電波の強さと、「ラジオ」という電気を食わないメディア。
そのバランスが、鉱石ラジオを成立させているんだろう。
鉱石の成分の何かが、電波を音波にする力があるらしい。
でも、鉱石は『成長する』。それ自身が放つエネルギーがあるのかな。
と、単純に感じてしまった。


鉱石は、私の中では『結晶』という呼び名が馴染み深い。
大好きな日野啓三の本に、何度か出てきた『結晶』。そのひんやりした無機質さと、
静かに持続しつづけている神秘的なエネルギーが、日野さんの世界そのものだと思う。


実はうちにも大きな結晶が一つあって、初めて撮った自主映画はそれをモチーフにした
ものだった。結晶から人が出てくるという稚拙な作品だったけど、それも
この石が生きているという事にとりつかれていたからなんだ。
だから、今日唐突に『鉱物育成キット』に出会って、すごいどきどきした!し、
鉱物が入っていて、その中を通った音を出すラジオ・・・にわくわくした。
お値段を見ると、6000円位。一番安いものは(すっごい小さいキット)1500円位。
とても可愛らしいレトロデザインも素敵で、夢がいっぱいつまっている。


どうもこのキットの発起人らしい「ぼくらの鉱石ラジオ」ていう本を書いた小林健三さん
は、映像・音楽・アート・建築と多岐にわたって活躍している方。
その本は装丁から構成から、ロマンチストなら必ず手にとってしまうような書籍です。
それにしても、こんなコーナーを常設してしまう青山ブックセンター
無くならずに本当によかった。と思いました。


鉱石ラジオ売ってます・銀河通信のページ→http://www.aoiginga.com/index.htm