アート・ミーツ・メディア@ICC

akk2005-02-27

「アート・ミーツ・メディア:知覚の冒険」@ICCへ。
世界の古今東西メディアアート展です。インスタレーション、PC、
ビデオ上映もあり・・膨大な量の展示数!全部見きれないって!


と思ったら、1枚のチケットで2回まで入場出来る仕組みでした。
メディアアートの現在、と構えるより、本当に『知覚の冒険旅行』。
アートの『作品』を自分の中で受けとめる、という行為だけでなく
例えばスターウォーズブレードランナーの中に身を置く!ような面白さが満載。
だからくどくど書きません。ちゃんとした文章は専門家に任せ、私的冒険記です。


まずロビー入り口前で、いきなり長時間滞留(笑)
「メディア・テクノロジー〜7つの記憶」は、メディアアートとは何ぞや?が
簡潔にわかる7つの小品集。
オブジェを配した小さいブースに手を置くと、色んなことが起きる。
カメラに触れると、ぱちりと写真が撮られたり。オルゴールが鳴リ始めたり。
ホログラムのようなトリックがハイテクになった感じで、シンプルだけどおもしろい!


入ってすぐ、予約制の「db」へ。これは一名限定作品。
密閉された部屋に閉じ込められます。お姉さんが、非常ボタンを渡して去っていき
訳もなく緊張。暗黒の中でノイズ音を聞き、その後また別室へ・・・。
なんだか「マトリックス」のキアヌになったような感覚に陥りました。


藤幡正樹の「ビヨンド・ページズ」は夢のインタラクティブ映像絵本。
おそらく絵本界で最高峰(笑)ぜひ子供に体験して欲しいです。
上の写真は「フリークエンシー&ボリューム」を体験中のところ。
私が動くと、TV・ラジオの周波数をとらえ、音が溢れかえる。影には周波数が。
見えない無線が見えるようで、自分がジャイアン基地局になった気がしました。


一番びっくりしたのは「ビニール・ビデオ」。
アナログレコードに、音だけでなく映像を記録してあるんです。
レコードプレーヤーとTVの間にトランスミッターがくっついていて、針を落とすと
おお!TVに映った!!もちろん音も出るし、画像の調整もできます。
白黒で粗い映像だけど、BPMを速めると映像も速くなる。
記録方法は、レーザーディスクというよりもビデオテープの発想なんだとか。
もう楽しくて、そこにあるLPをほぼ全部再生してしまいました。


そんなこんなで、最後に今日最終日のオンラインプロジェクト「Can You See Me Now?」の説明を聞き、帰宅後に家から参加してみました。以下ルール説明。


ログインすると、私達はネット上の『渋谷』に飛びます。
すると、PDA端末を持って実際の渋谷の街にいる『ランナー』に居場所が伝わり
ランナーは走り回って、ネット上で逃げる私達をつかまえる・・バーチャル鬼ごっこ
そして、つかまえた場所を写真で撮ってUPするんです。
ごっこ中は、ランナー達の無線の話し声が聞こえ、ネット上もチャットで応戦。
すごい臨場感、面白い!!!
でも、ただ面白い『ゲーム』じゃ終わりませんでした。
つかまった時に、ランナーに呼ばれた名前は・・・私の名前ではなかったのです。


実は始めにログインするとき、自分の名前ともう一人の名前を入力します。それは
「誰か、長い間会っていない人はいますか?」という問いかけがあり、その答。
元気なのは知ってるけど、元気かな?と思いつつ、その人の名前を入れました。
プレー中は自分の名前しかでないのに、つまり、ランナーが呼んだのは
その人の名前でした。
UPした写真には「○○さん(←私)の代わりに、ランナーが☆☆さんに会いました」
とありました。
・・・なんてホットで優しい作品なんでしょう!とえらく感動。
これはぜひお勧めしたいけど終わっちゃった・・・残念。
☆☆さ〜ん わかったかな?


3/21までやってます!ICCのアートミーツメディア
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/art_meets_media/index_j.html