スコセッシはいつも私の監督賞

アカデミー賞マーティン・スコセッシ、監督賞ならず。


「とくダネ」を見ていたら、こんな話をしていました。
ニューヨーク派のスコセッシが、ロスでアカデミー賞をとるのは
阪神主催の賞に巨人の人が選ばれるような取りにくさなんですって。
受賞してもいつもワザとすっぽかすウッディアレンのほうが、よっぽどニューヨーク派
じゃないの〜?
昨日はおすぎさんが切ない顔で「今度こそスコセッシにとらせてあげたい・・」と
言っていたのが印象的だった。わ、わたしもよおすぎさん・・・。


5回目の監督賞ノミネート、って5回だけ?調べてみたら以下の通り。


レイジング・ブル('80)
☆最後の誘惑('88)
グッドフェローズ('90)
ギャング・オブ・ニューヨーク('03)
アビエイター('05)


・・・なんていうか、意外でした。あの代表作が入っていないんですね。
勝手ながら、私が「ぬけてますよ!」と思った作品を記してみます。


☆ミーンストリート('73)
タクシードライバー('76)
ニューヨーク・ニューヨーク('77)
☆ラスト・ワルツ('78)
☆救命士('99)
☆クンドゥン('97)


完全にぬけてますよ〜!は「タクシードライバー」ですね。
バーナード・ハーマンの素晴らしい音楽が受賞したのは有名ですが、監督賞、
入ってなかったんだ・・・。
同じく音楽でいえば「クンドゥン」のフィリップ・グラス師が受賞している。
ちょっといい話ですが、もっと席巻してもよかったんじゃないの〜?大作だぞ。
ライザ・ミネリVSデニーロの熱演ショー「ニューヨーク・ニューヨーク」も
アカデミー賞っぽいし、史上最高の音楽映画!なんて話題になりそうな
「ラストワルツ」だってね。
「救命士」「ミーンストリート」は個人的な好みによるけれど・・いいじゃないか。
あれっ、確かにこう書いてみると、『ニューヨーク派』的な作品ばかりだ。
やっぱり「とくダネ」は正しかったか・・・。


意外とはいえ、ちゃんと「グッドフェローズ」や「最後の誘惑」「レイジング・ブル
がノミネートされているのは嬉しい。
ギャング・オブ・ニューヨーク」は言わずもがな。
でも、音楽、衣装、撮影、役者・・・彼の映画は今までに沢山の賞をとっている。
それはすべて『監督』のジャッジにより、世に出たものだ。
だから、スコセッシは無冠の帝王じゃない。のだ。


アビエイター」の公開が楽しみ!
そしてきっと次は、スコセッシのローテーションでいくと
また街かどに戻り、ささやかで物凄くいい作品を作るんじゃないかしらね。
そんな作品で監督賞をとったりしたら、素晴らしいのにな。


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