メディア・オンライン@ICC

今週末もオペラシティへ。
今日は「アート・ミーツ・メディア:知覚の冒険」@ICCでシンポジウムがありました。
お題は「メディア・オンライン」。
今回の展覧会には、ネット上のメディアアートの作品展示があって
それらを選んだキュレーター・研究家の方々がパネリストでした。
『ネット・アート』『ソフトウェア・アート』『コミュニティ』の3ジャンルのお話。


今日、目からウロコっていうか、新発見だったのが『ネット・アート』
ICCから展示作品にリンクされています。こちらからどうぞ↓
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/art_meets_media/Mediaonline/netart_j.html#27
気軽に鑑賞できるのが、ネット・アートのいい所だね。


日々、使いまくっているWebサイトで『アート』するってどういうことなのか。
今迄、あまり考えたことがありませんでした。正直 思い及ばなかった。
インタラクティブで美しいページや、かっこいいFlash、斬新なグラフィックデザイン・・・それは『アート』じゃないんですね。
ネット・アートの作品群はどれも、見てくれは特に美しくない。
それは作品が投げかける『行為』っていうか、アクション?自体がアートなのね。
それも私達が受け取り、反応してはじめて成立するものがほとんど。
パフォーマンス的だし、とっても現代美術な感じだ、とおもう。


では、今日解説されたものを。
Jodiオリジナルページ → http://wwwwwwwww.jodi.org/
 『ネットアートのクラシックス』だそうで。訳の分からんTOPページは、ブラウザ
 からソースを表示すると・・・びっくり。爆弾の断面図が。正にネットでしか
 出来ないアート。この手法が、暗号にも利用されたりしたそうです。


●The World's Longest Sentence → http://ca80.lehman.cuny.edu/davis/
 誰でも何でも書いていい、終わらないテキストの環。10年前から続いています。
 ページを追ってくと、ユーザーがどんどん進歩していく過程が見えます。
 文字や背景の色が変わったりと様々に変容し、見た目がだんだん洗練されて
 グラフィカルになっていく。これは作者の思惑と全く違った発展をとげてるとか。


ちなみに・・・個人的にすごいと思ったのはこれ。物語風の作品。ぐっときます。
●My boyfriend came back from the war 
     → http://www.teleportacia.org/war/war.html


『ソフトウェア・アート』は音楽ツールが多かった。キュレーターが音楽家でもあり、
選定も全体的に音楽よりで、面白いです↓
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/art_meets_media/Mediaonline/softwareart_j.html
取り上げていたのはこちら。
●Bitmap Sequencer → http://www.nullpointer.co.uk/-/bmpseq.htm
 bmp画像をアルゴリズム解析して、音にします・・・というソフト。
 有名なあの??かな?今度じっくり使ってみようと思います。


しかし、これら作品は全部英語。これ、解説聞かなきゃわからないって・・・。
ちなみに他の国に比べて日本は、ネットと『コミュニティ』はすごく盛んなんだって。
ソフトウェア・アートは昔からある程度盛んだけども。日本はネット・アートが少ない。
という、シーンの違いが見えた気がしました。これから、盛り上がるといいな。