YO LA TENGOの海;The Sounds of Science Show

akk2005-05-28

ヨラテンゴ、海洋生物のドキュメンタリー映画
ライブショー!
行ってきましたラフォーレミュージアム六本木
会場入ると、椅子がずらっと並んでいる。
ステージには銀幕。先週見たような風景が…。
そう、やっぱり!今日はフィルムコンサートだったのです。


フランスの映像作家Jean Painleve'という方の映画で、
短編ドキュメンタリーが次々と演奏されていきます。
どんな映画かというと『クラゲ』『竜の落とし子』『タコの性生活』
といった本当に海洋生物ドキュメンタリーとしか言いようの無いもので
一言でいうと自然科学の記録映画。そしてこれが、むっちゃくちゃ面白い!!!
生態を観察するだけでなく、生き物の深遠さを感動的なほど掘り下げている。
クラゲの発生を追った作品は、細胞から藻にくっついて細胞分裂を繰り返し…
という、超ミクロの世界。アメーバみたいな細胞が、クラゲの形に変化してゆく
さまは、ものすごいカルチャーショックを受けました。すごいな生き物って。
自然科学の面白さを再発見。
驚愕したのが、多分赤潮か何かの大潮流なのかな?見たこともないような
抽象画のような渦が襲ってくる映像。凄まじくてびっくりした。


ヨラテンゴの演奏は、ガラスのように鋭くてクリアに光る。
時に夜明けの光のようだったり、すごく暴力的だったり、まるで海流のようだ。
これが海中の出来事をキラリと、グラリと彩って、もう面白いったらない。
先週のフィリップグラス『コヤニスカッツイ』公演を観て、フジロックでも
フィルムコンサートをやればいいと話していたばかりで、これはそんな可能性を
ちょっとリアルに感じられたライブでした。
真っ暗の中、ヨラテンゴはもちろん映像を見ながらセッションするように
演奏していて、生き物の動きに合わせて効果音みたいにギターが鳴ったりして。
約2時間とたっぷり楽しみましたが、ずっと観ていたかった!
きっとこれはザ・フーロックオペラと同じくらい画期的なショウで、
ロックと映画の両方の新境地を目撃しちゃったな!と思いました。


もう大興奮で会場を出ると、グッズ売り場にギター魚のTシャツが!
普段ライブでTシャツを買わない友人までも、勢いあまって購入し
私も含め今日行った3人全員、ユニフォームのようにお揃いヨラテンゴTシャツ
を買って帰ったのでした。
Tシャツは3種類あってみんな可愛かったけど、今日寝ないで観た人は
みんな魚Tシャツを買うよねと話しながら、私は寒くてさっそく着て帰りました。
駅でのお揃い率の高さといったら…(笑)

プリズナーズ・オヴ・ラヴ:ザ・ベスト・オヴ・ヨ・ラ・テンゴ85~03

プリズナーズ・オヴ・ラヴ:ザ・ベスト・オヴ・ヨ・ラ・テンゴ85~03