サグラダ・ファミリア 生きる石

土曜の朝、起きるのは遅めだ。そしていつも起きぬけにあの声が・・・


J-WAVEで11〜15時にやっている「モダイスタ!」を聴くことが
週に一度のひそかなお楽しみです。
アンドレア・ポンピリオさん。独特な話し方で、まっすぐな感性で話する人。
DJでもアナウンサーでもなく、ラジオ番組は初めてらしいけど、それがまたいい!
選曲やトピック等、アンディさんのアンテナはすっごくツボで、大ファンです。


先週はSONARのレポートで、バルセロナから中継でした。
レイハラカミさんと話し、SONARでのライブ音源を流す交渉をしていました。
その音源、今週流れたけど、すごく良かったなあ〜。
特にインタビューは人選が素晴らしく、フィリップグラスの来日が待ちきれない!
といってニューヨークのグラスのアパートに電話をかけたりして。アンディさん
ならではの神出鬼没なノリがいい!内容もピンポイントで濃くって面白いので
毎週、これが始まるとなかなか出かけられないの(笑)


今週のインタビューは、バルセロナで収録したサグラダ・ファミリアの彫刻主任、
外尾悦郎さん。昔コーヒーのCMに出てましたね。
アンディさんが熱狂して「すごいことになりました、ぜひ録音の準備を!」と
言うので、アンディさんをすっかり信用している私は、慌ててMDを用意した。
ラジオ番組を録音するなんて、何年ぶりだろう?


このインタビューは本当に面白くて、一言めから参りました。
彫刻家の外尾さんがサグラダ・ファミリアの建築に関わることになったのは、
石なんです、といいました。
たまたま訪れたバルセロナ。建物の横に置いてあった石を見て、
この石でガウディが作ろうとしてるものが分かった。
つまり石を通して、ガウディに『出会った』んだと。
100年以上前、石に精霊を宿すように、ガウディは石に意志をつめこんでいった。
100年後、通りかかった外尾さんにそれが伝わったんだ。
すごい話だ。


完成は2020年以降と言われているサグラダ・ファミリア
外尾さんはこんな話をした。


こういう言葉をご存知ですか?「時は神が創り、時計は人間が造った」
ただし、「時」というものは、時計では絶対にあらわせないんです。
・・・人は無限の「時」を持つ力を持っているんです。
「時」を止めたり、早めたり---それは人間の自由なんです。


アートとか芸術とかいうものは、「いつも」新しいんです。
いい彫刻・いい絵画・いい小説・いい音楽…
それらは、空間や時間をまったく無視できるんです。
つまり人間にいつも感動を与えられる、それが芸術なんです。
古いから感動するんじゃなくて、つねに新しいから感動できるんです。


石の彫刻を置いていくのが建築じゃない。
その建物からあふれるガウディの精神を伝えることが、サグラダ・ファミリア
石と人類の森羅万象を駆け抜けるインタビューを読みたい人は、こちらへどーぞ!
http://www.j-wave.co.jp/original/futurelounge/


アンディさん大感動!ということで、近々HPでノーカット版インタビュー音声を
ストリーミング公開するらしいです。楽しみに待ちます。
Modaista!番組ホームページ
http://www.j-wave.co.jp/original/modaista/