テンポラリー・イミグレーション展@ワタリウム美術館

沖縄から戻って以来、撮影続きでくったくた。
ようやくやってきた休日です。
まずは、ぼろぼろ寸前の疲れを取るべくマッサージへ行き
そのまま自転車で、ワタリウムへ駆け込んだ。
何をやってるのかも知らずに、ほとんど本能的に。
よっぽど疲れてたんだな・・・。とにかくワタリウムに行きたかった。


「テンポラリー・イミグレーション」展を観てきました。
スイスの画家、造形芸術家、アートパブリッシャーという
面白い組み合わせのグループ展。
彼らは会期中、日本に滞在しているらしい。だからこのタイトルか。
展示作品が増えていったり、するのかな。


画家のシルビア・ベッヒュリさんは、日々数百点のドローイングを描き
そのほとんどを捨ててしまうそうで。
展示されているものは、書道のようであり、子供の落書きのようでもあり。
日本の滞在時に描く絵を見てみたい。
波うつみたいに自由なドローイングは、どんな波形になるんだろう。


造形家のベアード・ソテラーさんは、視覚的にわくわくするものばかりだ。
色彩構築のおもしろさは、絵で描いてもきっとすごく楽しめるかもしれない。
でもそのカンバスを構成するのは、シールや布、ダンボールなどの断片。
直感で、ぱぱっと組み合わせる姿が目に浮かぶような作品郡。
パンフレットに書いてあった彼の言葉
「私にとって、神聖な素材はひとつもありませんが、
すべて至福にあたいします」
ちなみにこのパンフレット、他にも名言ぞろいで、かなり買いです。


パブリッシャーのラーズ・ミュラーさんは、
製本のアトリエを再現した空間の展示でした。
出来上がった本を自由に見られるようになっていて、完成物を見ながら
本の装丁や構成の源になった、アイデアの断片を見ることができる。
本が出来上がるまでの膨大な素材、メモ、テストパターン・・・
本作りの奥深さを知りました。
中でもバックミンスター・フラーの「ユア・プライベート・スカイ」
これ、持ってる。デザインが凄く好きで買ったんだよな。
高かったの、確か7000円ぐらいした。でも本当にすべてが良く出来た本だった。
その源が見られて、嬉しかったです。


発見多き展覧会でした。芸術は生活とともにある。
テンポラリー・イミグレーション展のHPはこちら↓
http://www.watarium.co.jp/exhibition2.html