BIFF BAN POW!ザ・コレクターズのマニフェスト

今日、ザ・コレクターズが新譜を出しました。
今回は、全曲モッズソングのカヴァーです!こんなアルバム聴きたかった!
その選曲ったらもう最高。初期のTHE WHOやJAM、Small Faces、Secret
Affair、THE ACTION、マンフレッドマン、エイメンコーナー、THE CHORDS、
MAKIN'TIME、マートン・パーカス・・・原曲だけ集めても凄い。
これで一通りモッズ巡りできちゃうよ。
その昔、加藤ひさしさんのラジオでかかっていた音楽。
ライブ会場で、開演前に流れるモッズソングス。
それが・・・全部ここにある。コレクターズの演奏で。
凄いじゃない。もう嬉しくて仕方ない。
コレクターズの前身THE BIKEや、変名バンドMAJESTIC FOURのセルフカバー
も含まれている全15曲。
すべて焼き直しじゃない、コレクターズの演奏。それが凄いんだ。


コレクターズのカヴァーといえば、少し聴いたことのある人なら知ってるかな
歌詞をすべて日本語詞にして歌うのが彼らのやりかただ。
加藤さんの言葉で、音楽にのせて、こういう歌だと思ってしまうほどぴったり
くる語感。この才能、毎回本当に凄いなと思うんだけど、
今回はまた、えらく感動してしまった。THE JAMの「プリティーグリーン」と
THE WHOの「Pictures of Lily」は出色の出来。
特に「Lily」は、思春期の男の子がムラムラしていると、お父さんが
魅力的なピンナップガール『リリー』のポスターをくれて、恋しちゃう話。
しかし・・・
 She's been dead since 1929.
Oh,how I cried that right!
If only I'd been born in Lily's time
It would have been alright.


切ない話です(私はフーのこういうところが大好きです)
これを加藤さんが訳します。


 会わせておくれリリーに パパに言ったら
 ずっと昔にリリーは 星になってた
 ピクチャー オブ リリー キュートなくびれ ワンダフル!
 ピクチャー オブ リリー 涙が止まんない
 だけどまぶたを閉じればいつでも
 ボクの両手がリリーにかわる


涙が出ますね・・・(私はコレクターズのこういうところが大好きです)
原曲の詞がついてるので、読み比べると随所にこの超絶訳を体験できます。
ブログだからつい前作同様、歌詞のことを書いてしまうんだけど
これだけのグレイテスト・モッド・ヒットソングスを選んで、
完全にコレクターズ節で演奏しきる、この素晴らしさったらない!
『このバンドは今、最高の状態だ』といつも思うんだ、その音楽を聴くと。
結成20周年、LONSDALEやフレッドペリの服を堂々と着る彼らの写真をみて
これはマニフェストなんだ、と強く感じた。
きっとこの人達は、おじいさんになってもモッズルックに身を包んで
愛と勇気とゴーサインを、全身で伝え続けてくれるに違いない!


ぜひぜひ聴いてくれよベイビー!一部試聴はこちらでどん!
http://columbia.jp/%7Ecollectors/50866.html