ローリーアンダーソン『時間の記録』展@ICC

ローリーアンダーソンの回顧展『時間の記録』@ICC 行ってきました。
ビデオインスタレーション、パフォーマンスアート、現代音楽・・・
その周辺を歩いていれば、出会わずにいられないローリーアンダーソン。
でも彼女自身の作品をよく知らなかった。そんな私に嬉しい回顧展!
もう最高でした!!!私彼女が大好きだ!


入ってすぐ。
ヴァイオリンがぽんと置いてある。
ヴァイオリンの上には、SPレコードがセットされている。
壁一面に書かれた文字を読んでいると、センサーが感知して
レコードがギシギシと音をたてて回り始めた。
数秒、弦楽器のような音がして針が上がり、また戻る。
壁の文字はこんなことが書かれていた。


古いアジアの壷には溝がたくさんある。
古い壷をターンテーブルにのせて、針を落とす。
数百年、数千年前の音が、この溝にくっついて残っていて
その音楽を聞くことができるかもしれないと思ったからだ。
壷が回る。
ろくろの音や、何語だか分からない話し声を聴いた者もいた。


という・・・
私この一発目で、完全にやられちゃいました。
『ヴァイオフォノグラフ』この作品、壁の文字は手書きの日本語です。
誰が書いたんだこの日本語・・・きれいな字だけど、まさか本人?
なんて思いつつ中へ入ると、彼女の言の葉が、ばんばん宙に浮いている!
言霊がイメージと一緒に芸術作品に収まって、キャッキャしているみたいだ。
言葉と絵が、壁じゅうに書かれた空間は、まるで古代の壁画のよう。
ヴァイオリンと弓、レコード、言葉のモチーフが、見たこともない姿で
アートの魂を吹き込まれている。
言葉や音響があふれる空間、面白すぎて、何時間でもいたくなる。
この展覧会、子供の頃の遊園地と同じような、たまらない魔力がある!


もう一度行って、壁の文字やオブジェや機械をメモしてきたいと思う。
壁の言葉はパンフレットには載っていないし、
持ち帰りたいようなモノがたくさんぶら下がっているから。
でも、今日いっぱいお土産持ち帰った!すごく刺激を受けました。
色んなことを考えている、今。


身長10cm位のローリーアンダーソンにも会える!展覧会詳細はここ↓
http://www.ntticc.or.jp/Schedule/2005/THERECORDOFTHETIME/index_j.html


土日はビデオ上映もあります。
でも今日は満席立ち見で入れなかった・・・次回へ持ち越し。