続・続ローリーアンダーソン ビデオ上映@ICC

今週もまた、ICCのローリーアンダーソン展へ。
こないだ見られなかったビデオ上映を見に行きました。
87年にスパイラルホールで行われたレクチャーの記録ビデオ
トーク・ノーマル」と、愛地球博のために制作された新作
「山の中に隠されている」の2本立てです。


トーク・ノーマル」は自身の活動を解説しながらすすめるレクチャー。
東京国際ビデオビエンナーレのゲスト公演だけあり、ビデオ作品中心。
公演の合間合間に、彼女の映像作品やパフォーマンスがいっぱい見られます。
展覧会では、映像作品はほとんどないから、ちょうどいい感じです。
ビデオ上にしか存在しない、愛らしいクローンの連作『私達って誰のこと?』
は必見です。80年代の空気漂う、今ではちょっと古い技術と映像だけど
その実験ぶりが細やかで、楽しい。


「山の中に隠されている」は今年発表の最新作ということで
ローリーさんのいま。回顧展を見て感動したら、誰もが知りたいのが
いまの作品ですよね。どんなだろう、と思っていたら。
一言で言って、映像詩でした。映像+詩=映像詩。
そうだな、すごく近いのがデレク・ジャーマンです。
ノローグはなく、詩が文字で出てきます。
映像と文字と、純粋な音楽(としか言いようが無い音)が襲ってきて
「山の中に隠されている」ものが溢れるようにでてきます。
凄まじいエモーション一本勝負。お見事!参りました。
ジャーマン、グリーナウェイ世代はぜひ見てください。
ビデオ上映はロビーだから、無料でみられるよ〜♪