続・クイーン来日中〜ビートサレンダー、新横浜へ走る

akk2005-10-30

そのとき君の手元に、時間があって、お金があるなら迷わず行け。
いっぱい感動したほうがいいよ。
例えば誰かが、ライブなんかに行くのを迷っていると、
私はよく、そう言う。
そして、自分自身にもよく、そう言う。


今日は12時に目覚めて、暫くどうしようか考えた。
東京国際映画祭ヴェンダースの新作、横浜トリエンナーレやなぎみわ
久々の休みで、行きたいものがたまっている。
・・・今日、それらを見に行く?しらじらしい。何てしらじらしい!


昨日母親が忘れていった指輪をして、渋谷行きのバスに乗った。
ipodからジャムの「Beat Surrender」が流れて、世界にYESと言われた気がした。
エス、ビートサレンダー、新横浜へ走れ!
私はクイーンのCDを一枚も持っていない。頭の中に鮮明にあるから必要ないんだ。
この曲だけを聴いて、ipodを止めた。


15時、新横浜。当日券の列は100人ぐらい居たと思う。
30分ほど並び、無事に入場券を手に入れた。ああ、良かった!
この紙切れ一枚が、今夜私になにを与えてくれるか、想像なんて出来ないよ。


17時すこし過ぎ、ライブが始まった。
ポールロジャースが登場し、モジャオジサンが現われた。
うわっ、こ、こんなによく見えるなんて!びっくりだ!
幕が落ちて、ロックンロールの嵐が襲いかかってきた。
これを読んでいる人で、名古屋や福岡の公演を見に行くかどうか迷っている人が
もしいたら、行ったほうがいい。きっとあなたは笑って帰ってくるから。
モジャオジサンは『Love of my life』を弾き語りした時、空中に手を差し出して
フレディに呼びかけた。ここにいる、日本が好きだったフレディ。
そしてこの後、ある大切な曲でフレディが登場する。
ファンならどの曲かわかるだろう、あの多重録音テープを使う歌だ。
演奏するフレディ、彼の数々の映像が溢れて爆発すると、
ポールロジャースがスタンドマイクを振り回しながら、
みんなの涙を吹っ飛ばすように歌った!本当に素晴らしかった!
見所は沢山あったけど、私はこれが観られただけでも最高だった、と思う。
ライブは生きている音楽だ、そして、
ポールロジャースが歌う『We are the champions』に今夜、泣かされることになる
なんて思いもよらなかった。
私はこの歌にそれほど思い入れもなかったし、TVスポットで流れるのを聴いて
サビの高音は出さないのか、なんて勝手に思ってた。でも違った。
彼は完全に歌い切っていた。会場の大合唱と、目の前で起きる音楽の力が物凄くて
私はばかみたいにおんおん泣いた。帽子を被ってきててよかった。
曲が終わると、隣の席のおじさんに肩を叩かれた。
彼も涙目だったんだ。私達はただ、うなずいた。
そして、それぞれ自分の涙をふいて拍手した。


クイーンありがとう、私の母を闇から救ってくれてありがとう、
それから、今夜の大きな感動を!!!ありがとう。
ポールロジャースは別に太ってもなく、とてもカッコよかったので
無理やり母を連れてきてもよかったかもな〜んて・・・まあいいか!


ところで、FREEの曲が数曲演奏されて、それが妙に素晴らしくて
もしかして本物・・・?と思って帰ってからCDを見たら、あらやっぱり!
ポールロジャースって、FREEの人だったんですね。
てことはバッドカンパニー、そうか知らなかった、ださい私・・・。

Fire and Water

Fire and Water