史上最高の面白パーティー ELECTRAGLIDE2005@幕張メッセ

もう、どこからどう書いたらいいか分かりません!
面白すぎて、眠気も疲れも風邪も時間も、全て消え失せて踊りっぱなしだった10時間。
近年まれにみる面白イベントでした。書きたいことがいっぱいあるので、
私のタイムテーブルを追ってまるごといきます。いつになく長文だ覚悟しな!


21:30〜22:30 ケンイシイ
一番手のケンイシイさんから見たかったので、早い時間から入りました。
久しぶりのケンさん、た〜のし〜い!と言ってるうちに終わってしまって、
もうちょっと観たかったけれど。海外で鍛錬してきたせいか、パフォーマンスを意識した
キレのよいアクションをする人になっていてより素敵でした。エンターテナー的に
パンパンに盛り上げつつも、今回唯一デトロイトテクノタイムを提供する人だったので
(と、終わってみて思う)後半のその辺りが、とても気持ちよく流れるようにオウテカ
繋げていきました。私はそんなケンさんが好きです。


22:30〜23:45 autechere
ハイ、もう登場!今回のぶっちぎりナンバーワンアクトはオウテカです!
観るたびにスケール感が増すし、間違いなくライブが面白いことは分かってるのよ、
それなのにオウテカは、ことごとく予想を大きく外れて、私達の軌道を大きく上回る。
前回の来日公演からたった数ヶ月・・・なんだこの一大スペクタクル絵巻は!!!!!
CDで感じたひんやりした透明なブルーは、太古の海のブルーだったんだ、とか
入り組んだ音の波に、見え隠れするゴーギャンの絵のようなジャングルの風景、
宇宙は無重力で静止した世界だと思ってたら、人間の体内みたいに絶えず動き生きている
・・・といったことを感じましたと、ライブの感想としてありえない文章しか書けない。
(もちろん私はドラッグなどやらないし、今夜は飲酒すら控えてたどシラフです。)
足は魔術がかかったように、勝手にすごい勢いで動いて制御できないし・・・
前回の公演では、オウテカは『LIVE(生きた音)』だと思いました。
今回私は思いました。オウテカは『タイムマシン』です!一生ついていきます!


23:45〜1:00 COLDCUT
映像と音をセットでごった煮してライブするコールドカット、今回も前半は新ネタ含めた
ワクワクライブ。何と、MADE IN JAPANの世界にも通用する大ネタ『マツケンサンバ
を放出しました!ガビガビに加工されてぶった切られたマツケンの流し目ダンスは、
直前の『ムトゥ 踊るマハラジャ』のラジニカーントにひけをとらない妙なお色気が!!
異様なダンス天国の後は、ゲストを次々呼んでセッションライブという意外な展開。
ジョン・スペンサーが出てきた時にはびっくりして、口があんぐりしました。
この人、このためにわざわざ来たのね・・・。ジョンスペは好きですが、今回はDJケンタロウ
の大道芸系スクラッチの方が魅力的でした。新譜がこのようなセッション盤らしいけど
ライブを観る限り、コールドカットはコールドカットだけでいいかなと・・・。


1:00〜2:00 クリス・カニンガム
えっこの人がライブって何やるの?とみんなが思ったはずだ。
コールドカットの後という流れで、見事な映像のDJライブ(VJとは言えない!)を
やったのです。こんな面白い出演者みたことありません。そして説明できません。
過去のエイフェックスツインのPVやラバージョニーといった自作素材、
スターウォーズヒットラーなど著作権が激しくてとても商品化できない映像を使って
映像のリミックスとしか言いようが無い完璧な編集でのライブ上映。
こりゃあライブでなきゃ見られないわ。正しい意味で『やばすぎて』
このライブを丸ごとパッケージして、うちの会社の人達全員に見せてあげたいと思うほどの
素晴らしい映像表現の自由さでした(って言っていいのか・・・)まいりました。降参です。


2:00〜5:00 UNDERWORLD
出入りはあれど、おそらく来場者全員が観たんじゃないかと思うほどの
まさにヘッドライナー、絶大な人気をみせつけられたアンダーワールド
カニンガムが面白すぎて、うっかり途中からみることになったけど、それでも終了は5時。
すごい。会場の熱狂ぶりと、その期待に応えるエンターテインメント
は間違いなく東京ドームクラスでした。いつも素晴らしいアンダーワールド
中盤までは人が多すぎてステージが見えず、それでも楽しんでたけど、
一通りメガヒットが終わって「King of Snake」が始まった辺りからが最高だったな!
やっと、歌い踊りまわるカールの笑顔を確認できた時の嬉しさったらなくて、
ああ、自分はこんなにカールのステージングを愛していたのね、と思いました。
しかしアンコール最後の「Moaner」で、カールはTシャツの上にウエディングドレスを着て
現れる、というおよそカールらしからぬことをしていて、かなり驚きました。
今でもあれが本当に起きたことなのか信じられません。今夜色んなものみちゃったから・・・
でも今夜のMoanerのテンションは、本当に壮絶で凄まじかったよ!


5:00〜7:00 カール・コックス
細面な白人と勝手に想像していたカールコックスは、マッチョでがっつり太った黒人の
おっちゃんで、まずそこで無駄におどろいたんですが、最後の最後にふさわしい、というか
朝方イベントの最後はこんな感じがいいなという、はりきってるけど余裕があるDJでした。
最後まで残っちゃった組がのびのび踊れる感じで。とても楽しかった。


こうしてはっと気がつくと7時過ぎ、物販も何もかもすっかり撤収されていて
買う気満々だったオウテカTシャツ(すごい地味なんだけどあれを観たら買わずには・・・)
と、来場者限定発売のアンダーワールド本日のライブCDをすっかり買い逃してしまった!
・・・まあいいや。しかし感動的なほどにあっという間の一夜。こんなに充実したイベントは
本当に滅多にないなあ、捨てがないというか。完璧な面子のレイブともまた違う。
どれもキャラが違って、全部面白いっていうのはすごい。きっと私のような雑食系音楽好き
が笑いっぱなしになったイベントだったんじゃないかなあ。
帰り道、筋肉痛がすぐに始まって、歩くのがつらかった。。


オウテカのライブはCD収録曲の再現ではありません。
でも、なぜか帰って聴いたのがこれ↑いや、どれでも良いんだけどなんとなく・・・