アマランタイン

今日、仕事で「川」のことをずっと考えていて
川の水の透明度・・・なんて思いながら。エンヤの新譜を聴きました。
そしてこれが予想以上に凄かった。
ラジオやTVで流れるのを聴いていても、気づかなかったんだ、
こんなにとてつもない音の広がりが、この銀の板に入ってるなんて


再生すると、音がうわっと広がって部屋の空気が変わった。
そのスピーカーの中から響くものを耳がとらえて、体中をひんやりと巡って純化してゆき
どの曲がいいとかメロディとか演奏とか、もうそういうの全部ぶっとんじゃって
このアルバムの世界が、私がいま生きている世界をまるごと包んでしまった。
ビクターの犬みたいにスピーカーの前でおとなしく聴いていて、音が止まると
私はいつもの部屋にいた。
どこへ行っていたんだろう? 暫くぼんやりして、あるお話を思い出した。
『アイアン・マン 鉄の男』 アイアンジャイアントというタイトルで映画化された童話


原作ではドラゴンと鉄の男が戦い、最後に鉄の男が勝つ。敗れたドラゴンは、鉄の男の命令
を何でも聞くと誓います。鉄の男は言いました。



「それなら、これからは地球のためにはたらいてくれ。何ができる?」
「おれは役立たずでね。おれたちがこの宇宙ですることといったら、とびまわるか、
 作曲するか、それだけなんだよ」
「作曲するのか? どうやって作るのかね?どんな音楽なのかなあ。」
「あんた、天体の音楽を聴いたことがないのかい?
 それは宇宙がしぜんに生みだす音楽でね、星という星の中にこもる精霊たちが
 うたっているんだ。おれもうたう。宇宙が平和なのは、この天体の音楽のおかげだよ」



スペース・バッド・エンゼル・ドラゴンは、毎晩、地球のまわりの宇宙空間をとんで、
歌をきかせることになった。
その歌声はみんなの心にしみとおり、誰もが星空のように美しくやさしい気持ちになった。
はじめて耳にする、やさしくて心にしみる宇宙の音楽が、世界中の人々を変えはじめた。 
永遠につづく音楽。
読み直して、やっと一言で言える、
エンヤの新譜は『天体の音楽』です!


エンヤは普通に洋楽フロアのEにおいてあるけれど、
やっぱり現代音楽のコーナーにも置くべきだと思います。私の中ではライヒやグラスと同列
あっでもそういえば、はじめはそうだったかも・・・?うろ覚え。

Amarantine

Amarantine

このジャケットはいかがなものかと思うんだけど・・・