僕のニューヨークライフ

2006年も、始まって3週間経ちましたが。
今年の映画初め、やっぱりウッディにしたくて・・・待ちました!
昨日公開の「僕のニューヨークライフ」を観に、いつもの恵比寿へ。
新春のおとそ気分はないものの、映画館はひまなウッディファンでほぼ満席。
いい具合に笑いが起きていて、居心地よかったわぁ。


今回は、主人公の悩めるコメディ作家役にジェイソン・ビッグス。
以前なら間違いなくウッディ自身が演じるところを、ヤングに丸投げです!
というのも、この作品は言ってしまえば『青春』というか、大人のようでまだ大人じゃない
歳とれてない人が、恋に仕事に悩んで笑って一つの出口に至るストーリーだから。
ウッディは人生の先輩役で登場します。でもここでカッコ良く、主人公の悩みに悟りを開く
ような導師に収まるわけがありません。
しゃべりまくって事態を混乱させたり、ときに主人公の背中を思いきり押しすぎてやりすぎちゃったり。
ヤングとさして変わらぬてんぱりぶりのようで、こうして対比して見るとやっぱりそれは
歳とっただけの重みがある。
お約束の精神科医が出てきます。主人公は恋の悩みを打ち明けるのに、精神科医はまるきり
ボンクラな答えしか投げかけない。ここから何か気づき、答えを見出す展開はまるでない。
ウッディファンならここで爆笑しながら、あれ?だと思います。
もう、ウッディは精神科医のお世話にならなくてよくなったのか。そう思います。
やっぱりつきぬけたような感じだ。ウッディの『笑い』はすべてを含んだ果てに笑ってる。
「ハリウッド・エンディング」でみた、怒涛のラストシーンと同じようなことを
この作品は言っています。もっとわかりやすく。
主人公は自分の中でいろいろ葛藤をするけれど、それは自分の視点でしかなくて
目からうろこを取ってみれば、世界は交差点を勝手に行きかう車みたいに自由に動いてる。
だから、自分も動けば世界は変わる。いかようにも、予測もできないように。
ラストシーンの言葉をここに、ほんとうに書きたいんだけど、大オチをばらすことになるので
泣く泣く我慢します。公開終わったらリライトしよっと。
今ちょっと悩んでる人、心が疲れている人、行き詰ってる人は、仕事帰りにでもふらっと寄ってみたら。
すこしすっきりすると思うよ。
しかしジェイソン・ビックス、超よかったです。あの裏声には・・・天才を感じました。笑いすぎた。


ウッディ、ロンドンに移住!これが最後のニューヨークストーリー!?(いや、それはないでしょ) 
「僕のニューヨークライフ」公式HPはこちら→ http://www.ny-life.jp/