Today#41 TORTOISEの不思議な世界

トータス&ボニー・プリンス・ビリーの共演盤「THE BRAVE AND BOLD」やっと聴きました。
ボニーさんというシンガーを迎えての作品だから、なんと全編ボーカル入りのうえに!
普通にロックのカヴァー集!
誰の曲をカヴァーしてるかは、各自見てください。有名なミュージシャンばかりです。
いきなりはげしい!トータスなのに、かなりはげしい!!!
強いギターが鳴っています。どこかわびしいような、強くて弱いボーカルもあります。
ああ、でも、なんでしょう、この不思議な世界。
空気が一段違う、成層圏に突入してしまうこの世界は・・・!


ロックンロールのトータスは、どんなもの?
旅をして、いつもと違う空気にあたりながら、歩いて、車の窓でも開けて走っている。
それが私の中のトータス。そしてロックンロールのトータス。
じゃあいつもと変わらない?違うんだけど、そうなんだ。
この作品は一聴したら驚くけれど、流れる空気は、やっぱり!一段違う。
私がトータスを『旅』だと思うのは、普段と違う種類の空気をトータスの音の中に感じるからで、
この作品を聴いてわたしが出た旅は、いろんな『人のいる場所』をみた旅。
景色や世界そのものじゃなく、路上の出来事だったり、出くわしたパーティーの風景、
入ったレストラン、一期一会の会話、一緒に旅した人の言葉・・・そういうロードミュージック。
暖かい気持ちや、生々しく刹那的な気持ちも、すべて、一段違う空気の中で
息をしながら感じている。


GREAT3の「When You Were A Beauty」はトータスのマッケンタイア氏のプロデュース作品で
これを聴いた時にも、同様のものを強く感じた。
でも今回の作品と決定的に違うのは、あれは一人旅。
これは、空気のようにのびのびできる人と出た旅。
荒川静香ちゃんじゃないけどさぁ、私もそろそろ「ビデオカメラをもたない旅」に出たい・・・。
なんて思う、パスポートも切れてしまった今日このごろです。

THE BRAVE AND THE BOLD

THE BRAVE AND THE BOLD