Today#70 ドイツ銀行コレクション展〜Tokyo Blossoms

先日見てきた「ザハ・ハディドとめぐるドイツ銀行コレクション展」＠原美術館のお話。
舞い降りた桜　Tokyo Blossomsというイカしたサブタイトルに惹かれて立ち寄りました。
建築家のザハ･ハディドさんが会場デザインしているんだそうです。
いつもの原美術館に床・壁に少し装飾が施されていたり、作品の配置やライティングに
演出が入っていて、古い洋館がモダンに変身･･というほど劇的ではないけど、現代美術の
スッキリ＆トリッキーな空間になっているなあ。と感じました。
はじめの展示室にドイツ銀行のマニフェストが書いてあって、
「芸術は銀行を動かす心臓となりえるのです」･･･なんて（ちょっとうろ覚えだけどこんな内容）
いきなりソウル直球ストレートなことを。そしてこの宣言文の下には、ローラ・オーウェンズの
やわらかくて繊細で完璧な、抽象画が2つ、だいじそうに飾られている。
これも、ここに展示されたものすべてが、ドイツ銀行の心臓か。なんつう銀行なんだ！
そうか、このドイツか。ドイツには色々なイメージがあるけれど、絵を観てまわりながら
頭のなかでマウス・オン・マーズの音楽が流れて、目の前の芸術品と繋がった。
カラ・ウォーカーのシルエット絵画、大好き笠原恵美子にウォルフガング・ティルマンス、
あとクリス・オフィーリがとても印象的でした。
やなぎみわのビデオインスタレーションもあって、これが階段の中腹ぐらいに作られた
隙間に上映されている。やられたな。ここにこれを展示するとは、ぴったりすぎるよ。
なんてことで。
展覧会パンフレットが無いのが実に残念だったけれど、とてもいい休息になりました。
今夜はマウスオンマーズでおやすみなさい、よい夢を。

Iaora Tahiti (Reis)