チェコアニメ映画祭2006のC

きょうはチェコアニメ映画祭を観に、吉祥寺バウスシアターへ。
チェコアニメ、あまり詳しくないけれど、もう他の映画を観るなんてありえない位の勢いで
昨晩夜半過ぎ、すっごくもうれつに観に行きたくなっちゃって、チラシをずっと見ていた。
新宿のK'sシネマと吉祥寺バウスの2館で上映中だけど、吉祥寺のCプログラムにする。
目指すものは最後の2本「魔法の果樹園」と「けしのみ太郎」です。詳しくないくせに、何を根拠に・・・
しかし、この根拠の無い直感ほど恐るべきものはないんだよね。これが。


さてやる気まんまんの割に、駐車場に困って15分ほど遅刻。。
コウツキーの3本目から観始めました。
コウツキー作品はネガティブな皮肉屋といった感じで、あまりなじめませんでした。
イメージの展開は楽しいけど、少し凡庸かも。
シュチェパーネク/ペドジフの「タフなビリーとジャイアント・モスキート」は
蚊が巨大化して大暴れ、というホラー映画でした(虫嫌いの私には)
怖かったです。何ってモスキートの色が怖くて、怖くて、もう尺長すぎ!
チャベック/ホフマン「郵便屋さんの話」はとてもいい話で、普通に絵がかわいいんだけど
ちょっとウキウキしたのが『郵便局の妖精』が出てくるんです。いわゆる寝てる間に出てくるこびとです。
この『郵便局の妖精』は妖精と名乗るわりに、見た目ただのミニミニ郵便局員なんです。
ちょっとバカバカしくていいね。実写との味わい深い合成など、見せ場がいくつもあって
構成がウマイなあと思う映画でした。
次はスメタナ「めがね」です。
ポップで強い映像展開だけど、これまた内容が皮肉屋全開です。そんなに皮肉らなくても・・・
面白いけど肌に合わないな。チェコ人は皮肉屋が多いのか?もうちょっとやさしくして。
さて、さて。遂にやってきました。
パレチェク/パレチュコヴァー「魔法の果樹園」!
カレル・ゼマンが大大大好きな人はぜったい観なきゃだめです!大変なことになっています!
動く絵巻物と、独特な静謐感漂う善良な人々の寓話、華麗な魔法の映像、何も言うことは
ありません。なんて美しい15分間。これだけお家に持って帰れないだろうか。この色彩感覚と絵を
目に焼き付けて、今日はこれに出会えただけで本当に良い一日だった、と思いました。
最後は同じくパレチェク/シュラーメク「けしのみ太郎」
これも、絵世界のたまらない面白さに見入りました。
内容は若干皮肉屋だけど、最終的に愛らしいからいいか。
しかし外国のアニメーションって、皮肉なものが多いのは確か。デフォルメ表現で皮肉るのも
面白いものはすっごい面白いけど、どちらかというととんでもない夢の世界を観せて欲しいなあ・・・ゼマン、ノルシュテイン育ちのつぶやき。


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