I Love Art 8(夢の中から みつけた街)展

ワタリウム美術館のI Love Artシリーズその8、写真展「夢の中から みつけた街」
見てきました。
今回は写真展か・・・ん〜正直どっちでもいいな〜。と見送り続けていたけれど、今日はなんとなく。
体もなまってるし、東京体育館のジムついでにワタリウムへ立ち寄りだ、と決めた。
久し振りにロバートフランクが見たかった。チラシに使われたニ点だけだとしても、いいやと思って。
この程度のささやかさで見に行ったんだけど、これが意外とてんこもりの面白さでした。
こんなに色々な作品が見られるとは思わなかった。
詳しくはこちらで↓ みてほしいんだけど
http://www.watarium.co.jp/museumcontents.html
写真展だが、写真だけじゃありませんでした。映像ありインスタレーションあり。
ゆっくり心ゆくまで鑑賞したら、2時間強。うっかり閉館時間過ぎちゃった。それでも足りないほど。


ロバート・フランクは「アメリカ人」から数点、アメリカ国旗と路面電車が見られて嬉しかった。
路上写真もあった。ホックニーの写真コラージュは見入ったし、アレン・ギンズバーグ
詩付き写真群は意外にもとてもよかった。言葉がとてもね。いいんだよね。写真と言葉が。
同様の構成だけど、もっと幻想的な詩付きのデュアン・マイケルズの写真には、詩と写真の
コラージュのぶっとびように参りました。SFや魔法がちりばめられています!普通の写真に!
メイプルソープ寺山修司マン・レイマグリットなんかは、ファンでも質量ともに
大納得の展示だと思う。それぞれの表現の核が充分伝わる。寺山修司は時間と体力があるときに
もう一度ちゃんと見たいなあ。もうね、展示の終盤でおなかいっぱいだったのね。。
全然知らなかったけど凄く良かったのが、島袋道浩の「夜明けの鳥」
大きな写真集がひとつ、ぽんと置いてある。ワタリウムでのワークショップを記録した
ものなんだけど、夜明けの東京の空に、鳥が飛ぶのを皆でみている。それだけ。
彼らはなぜそこに早起きして集まって、夜明けの空をみているのか、島袋さんがなぜ、夜明けの空を
皆に見せたかったのかなんてことが手書きで書いてあります。すべてがあいまって素晴らしい作品だった。
これはぜひ、順番待ちしてでも全ページみてほしいです。これ、このまま出版してくれないかな?


さて映像のほうは、青木陵子伊藤存の「説子さん」 むちゃくちゃ面白いです!
アニメーション作品で、いつまでもどこまでも終わらない無限ループみたいな作品。
説子さん をめぐるイマジネーションの展開がとても気持ちよい。10分弱だけど、×2.5
ぐらい張り付いて見てしまった(ここで時間食ってるかも・・・)
それから、キース・ヘリング。展示はペインティング一点だけだけど、83年に来日した時の
記録映像が流れています。これが面白かった。当時の『ズームイン朝』や『FNNニュース』等
TV番組のOAがたっぷり見られるんです。映像資料としてかなり面白く見ました。たとえば
ワタリウム「ギャラリー・ワタリ」の建物をペインティングする風景が取材されている
んだけど、街頭インタビューじゃ嬉しげなおっちゃん、しかめ面でいかにも文句言ってそうな
オバちゃんが映ったり・・・キースをめぐる当時の一般的な視点がよくわかる。
こういう時、やっぱりTVって価値あるメディアだな〜と思います。そんな訳でここでも20分
ほど座り込んで見入って、時間食ってるなぁ本編と関係ないところで・・・。でも面白いよ。


てなわけで、いつも活用できない「期間中何度でも入場券」今回ばかりはもいっかい!リベンジします。
また同じところで時間食わないようにしなきゃね・・・(でもやっちゃうんだよねきっと)