Today#75 歌うピアノと彼等

きょう、気がついたこと。
私の大好きなピアニスト二人の共通点。


全然畑が違うんだけど、グレン・グールドとセロニアス・モンクの弾き方が
好きで好きで、大好きで、どちらも真似をするほど好きだった。
弾き方のまねは、グールドだと手元にあるおなじみのクラシックの楽譜をみつつ
指定リズムを完全無視して、耳コピでグールドのテンションを再現しようと挑みます。
独特のテンションだから、あの感じ(超早いのは無理だけど!)似やすいの。
モンクのまねは、弾き方は楽譜を忠実に追ってても、近い線までいけるけど
それよりもあの、低い声でうなるみたいなハミングをね、弾きながらつけてみると
なんか雰囲気が近くなるのです、もうすっかりモンク気分です。


そう、そう。
ここまで読んで、両者が大好きな人はもう分かってると思うけど・・・
今日グールドをipodで聴いていたら、あの人弾きながら、超すごい勢いでハミングしてたのね!
ハミングが録音状態のせいか、椅子やピアノのきしむ音と被る程度の微かな音量で
きみ、歌ってるじゃん!てツッコむほどは目立たずに、スピーカー通すとしごく自然に感じていた。
イヤホンで聴くと、妙にくっきりはっきり聞き取れてね。ちょっと驚いた、グールド歌いまくり(笑)
その曖昧なハミングのしかたが、妙にモンクに似てるの。
ジャズマン達のハミングって、だいたいがすごく絶妙で、たまらなくカッコイイけれど
モンクのそれはけっこう微妙で、曖昧っていうか・・・そこがまた好きなんだけど。


音全体のバランスを考えて出すハミングっていうのは、もはやボーカル級で
対極のハミングを出すこの人たちは、ただのクセか、弾いてたら楽しくなってきちゃった!
みたいな純粋さしかない感じで。
上手く歌おうと思ってるわけじゃなく、ただ声が出ちゃっただけだもんなあ。。
両者とも掟破りで面白すぎる弾き方、っていう共通点もあるけどさ、こどもみたい!
黒と白のおもちゃ。やっぱり天才はこどもだとおもう。こどもは天才だとおもう。
ありきたりだけど、こんな風にピアノを弾ける人になれたら最高だろうな。
自由演技 バンザイ!


今夜はこれでハミングね♪

モーツァルト:ピアノソナタ集

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セロニアス・ヒムセルフ+1

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