チェコアニメ映画祭2006のD

4/15の日記に引き続き。今日は、チェコアニメ映画祭2006@吉祥寺バウスシアターへ。
人形アニメーション中心のDプログラムを観てきました。
大雑把に言って、シリーズ物『ふしぎな庭』とその他の短編、という構成の上映で
ほぼすべて、美術監督シュチェパーネク+監督ポヤルの作品でした。


一本目の『シューティングギャラリー』は、ギャラリーに飾られた民衆のレリーフを、独裁者が撃ち落す
という残酷で悲しい話。レリーフの民衆はゼンマイ仕掛けで、独裁者は生身の人間。
人形が壊れる姿は、見ていてちょっと辛かった。そういうの苦手な人は、とばしたほうがいいかも。
『りんごのお姫様』は100%カレル・ゼマン派の魔法アニメーションで、すっごく面白かったなぁ。
映像の異様なファンタジー世界、セットや人形や光の美しさ、人形の動きのぎこちなさすら愛しく感じる。
今日のナンバーワンでした。好き者はぜひ、観にいって!
全5話の『ふしぎな庭』シリーズは、かのイジートルンカが原作ってことで、子供向けのよくできた
まったりファンタジーです。シリーズ第一話だけ、意外にも手書きアニメでした。
しかも作られた年代は、これが一番新しい、不思議。
第一話の数年後の世界となる、第二話から人形アニメーション。過去だけ手書きアニメなんて
なかなかいかしたことをするじゃないの、きみ。妙にテンションが上がった。
ビジュアル的にも話のすっとびようにも、子供好きする要素が随所にてんこもりで、
客席の子供のリアクション、良かったな。それまで静かだったのに、声が上がりはじめたのね。おもしろい。
チェコの子供達はこれを、ドラえもんポケモンのように、当然のものとして観て育っているんだよなぁ。
こういう世界の視覚体験って、心の土壌がとても豊かになりそうな気がする。私も子供ができたら
チェコアニメ映画に連れて行こう、と密かに思ったこどもの日でした(いつのことやら。。)


バウスにてBプロアンコール上映決定!てことでもいっかいリンク張りなおしまーす。
http://www.baustheater.com/czech.htm