Today#86 ラリー・レヴァンの贈り物

これ、Tシャツになったら可愛いかも・・・と思うデザインのジャケットは数あれど
このままTシャツに出来ないか・・・
と本気で考えをめぐらしてしまうものに出会うことって、実は稀だったりします。
そりゃあ私としては、ザ・フーのジャケットがTシャツになっていたら、ださくても何でも着たいけど
そういうスピリット的なものとはまた違う、
うーん、やはりこれは、このまま服になるのがふさわしいんじゃないか・・・
と黙って(作れもしないのに)検討するようなもの。
久し振りに出会いました。これ↓

Journey Into Paradise: The Larry Levan Story

Journey Into Paradise: The Larry Levan Story

どうですか!これは境目なくそのまま、白地のTシャツに大きく印刷されたら、
かなりイカスんじゃないかと思えてなりません。ワンピースにどーんと一面、でもいいかもな。
服飾デザイナーの方、いたらどーかご検討ください!私見つけたら絶対買いますから!


さてこのアルバムは、SALSOULゴッドファーザー、ラリー・レヴァンを物語る企画盤です。
ラリー・レヴァンのDJを再現するCDはいっぱい出てるけど、これの特異で素晴らしいところは
SALSOULレーベルの曲でない曲だらけなんですね。
ありそうでなかった、本当にラリーさんがクラブでかけていたものばかりを集めて作った
パラダイス・ガラージでの幸せな時間』を忠実に再現したCDです。
著作権の問題とか、色々あると思うんだけど、今まで出てたものって全てがSALSOULの曲だったから
それで当然と思っていた私には、かなりびっくり&嬉しくてはちきれそうなCDでした。
だってもう・・・これ最高ですからね!トーキングヘッズや、ドナルドバードも流れる。いやもう、何でもいい。
ああ、ラリー、あなたが生きているうちにフロアで会いたかった!
今じゃクラブにも滅多に行かなくなったけど、踊り続ける時間を思い出す。自分の体がまるごと
音楽とその場に溶けて、なくなる。
きっとラリーさんのDJを体験したら、幸せ過ぎて死にそうなくらい気持ちいいだろうなって思う。
でもこれはこれで、部屋で流れていてとても自然なのがまた。いいんです!
単純な私が咄嗟に思ったこと
(1980年代のニューヨークへタイムトラベルしたい)
いやいや、でもね。2006年の東京で、色々な思いが赴くままにただ聴いていたい
今の自分にはそれが、一番気持ちいいのかもしれないな。と思っている。
ラリーさんが、パラダイス・ガラージで踊る人々を、幸せの渦に巻き込むために選んだ音楽が
そのまま、東京の一人暮らしの部屋にフィットしているなんて、本当に不思議だね。