フジロックフェスティバル06/B面 24HOUR PARTY PEOPLE
私が今年のフジロックへどうしても行きたかった理由・SIDE B
それは、マンチェスターの馬鹿大将・ハッピーマンデーズ!!!
なぜ今?謎の再々結成、そして再襲撃が決定したのは、発表されたバンドの中でも一番最後で
けっこう直前だった。
最終日、ヘッドライナーのストロークスの後になぜ?スペシャルゲストにマンデーズが・・・?
正直に書く。昨日の日記でフィッシュマンズについてあれほど熱く語っておきながら
行く前に、私を苗場へ走らせた直接的な原動力はハッピーマンデーズの出演決定だったのだ!
今年は仕事や、色々な出来事が重なって微妙に行けない可能性が高かった。そして
もし一日楽しめないとしても、22時半からのハッピーマンデーズだけでも観にいこうとまで思っていた。
もう最悪、一人でもいい。こんなバカな企画に付き合ってくれる人なんて殆どいないだろうから。
なんだこのもうれつなファンぶり。いや、これがライブハウスなら無茶して行かないだろう。
フジロックで観たいのです。全部終わったあと、毎年アフリカや中南米なんかの全然知らないバンドが出てきて
それがまた妙にカッコ良く、後夜祭みたいなノリで好き者が踊りまくる枠に
〜ハッピーマンデーズのバカ祭り〜 もう我慢できません!!!
なんでそんなに?って言われるくらい、大好き。
セカンド・サマーオブラブ、マンチェスターブームの(裏)番長のように言われてるけど
私にとってはモンティパイソンと同列で、実質、キャーたまんないわお笑い枠に収まっています。
マンデーズをよく知らない方はぜひ、マイケルウィンターボトム監督の「24アワー・パーティーピープル」
を観てください。あれはマンデーズの本質を正しく捉えていますのでね。
さて、午後のフィッシュマンズの感動からここへ至る道が直線だったら、私はとても切り替えにこまったと
思うけど、それまでの経路を追って簡単に記します。
日が暮れて、iLL&勝井祐二をみました。森の中の通路の途中にある路上のステージで演奏していて
夕闇だったのもあり、木々の間に座って、光に包まれた勝井さんのヴァイオリンの音を聴くと
そのまま森林に溶けてしまいそうになったよ。
勝井にも色々あるけど、このセッションは現代音楽だった。
フィッシュマンズの熱を浄化したあとは、食事をして眠って、ストロークスをみた。
上手い。なにしろ楽曲がよい。なかなか良かったけど、一曲ずつの熱はしっかり伝わるが
トータルの流れがあっさりしていたなぁ ライブ全体の魂、というか。
しかし、すこしアクセル入って、残るはドキドキのハッピーマンデーズです!
なんでしょう、思わず前へ前へ駆け寄ってしまいます。
正直に言うと2、私この日の服装、堂々とハッピーマンデーズのTシャツでした!あは。はずかしい。
しかも同じものを会場で売ってました。私は苦労してヤフオクで落札したってのに・・・
そんな訳で、はっと周りを見回すと同じ服の人が何人もいます。始まる前から妙なテンションです。
フィッシュマンズとまた違う雰囲気で、ファンが待ち望んでいる空気が漂っています。
マンチェスターUのユニフォームやイギリス国旗を振り回す人々、奇声をあげる外人・・・なんかサッカーの
試合前みたいです。
どうせ彼らは酔っ払ってて、時間通りに始まらないにきまってる、と思いきやほぼオンタイムに登場!
ドラマチックなオープニング、黒人女性ボーカルが、劇的に歌い上げる姿がスクリーンに映るんだけど
その背後でドラマーがくっきり見切れていて、なんか機材の調子がわるいみたいですんごい文句言ってる姿が
ずーっと映っちゃってて、しばらく(2分ぐらいでしょうか)文句を言いまくってはたまにシンバルを笑顔で
シャシャーンと叩き、また文句を言う・・・というコントみたいな映像が大スクリーンに流れていました。
この時点で我々は笑い死にするんじゃないかと思うほど笑いました。いくらなんでも見切れすぎです。
機材トラブルはどうなったか知りませんが、舞台には一回り太ったショーン・ライダーと、ヒゲが全面的に生えて
一気に老けたべズが現れました!べズはべズなので、老けてもその場にいるだけでいいんです。
その踊りようは変化なしです。ワンパターン最高!
ショーンは完全に酔いどれ親父で、まったく意味のない擬態語(ピュルピュルピューンとかアニャムニャニャとか)
を随所に連発。ようするに全体的にいつも通りのバカバカしい、ゆえにテンションが物凄い高いダンス天国です。
驚いたのは、ハッピーマンデーズ解散後に似たようなメンバーで結成したBlack Grapeの楽曲をやったこと!
このバンドは短命だったけどむちゃくちゃカッコよくてね、大好きだったので、凄く嬉しかった!
まあどっちも同じなんでしょうね、彼らにとっては、もはや。
いやもうとにかく、普通じゃありえないほど踊っちゃって、諸手をあげるわベズー!ショーンー!と叫びまくるわで
正気を失い、ティーンのようにキャーキャー浮かれてしまったな。。
その場がもうめちゃくちゃにレイビングしてたよ。かっこよくじゃなく、バカバカしく下らなくね!
こんなのって本当、ハッピーマンデーズぐらいじゃなかろうか。
最後は24アワー・パーティーピープル!そしてアンコールが用意されていたというのに、彼らはあまりに酔っ払って
きもちわるいから出られない・・・という、らしすぎてゆるしちゃうよ!という大オチで強制終了!
イエス、今夜はこれで踊ってちょうだい。
It's Great When You're Straigh
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