みちのくサマータイムブルースPart2 岩手・遠野篇

今夜は、青森県弘前市からお届けしています。
どうもノートPCの調子がわるい…ので、携帯でモバイル更新に挑戦中!
はじめてだよ、大丈夫かな?写真も載せられないし。。帰ったら一気に絵日記化する(予定)


けさは、北上市を出発して、お隣の遠野市へ。
すぐ近くかと思いきや、すんごい遠かった。車で一時間半とばしてやっと民話の里に入る。
ひたすら続く、山、田んぼ、段々畑。自然の緑色と空の青、雲の白しかない、遠野物語そのままの原風景。
しかし遠野市街に入ってびっくり!いきなり山の中に街が現れた。
神隠しされた街が出てきたように、唐突に。
これが小さな城下町だったのがまた驚き倍増!蔵造りの建物が立ち並んでいる。ここはどこ、今はいつ?
しかし、こんな深い山の中に、都市をつくるなんて。江戸時代のひとは本当にすごいなぁ。
街は古くて小さいけれど、小奇麗に整備されている。きっと電車で来ていたら、ここまで驚かなかった。
遠野ってすごいところだよ。
突然出現する城下町と、ぐるり取り囲むおびただしい山々、
そして昔話の、土着の様々なたましいがただよう、ミステリーサークルみたいな土地だ。
すっかり飲み込まれてしまった。からめ取られるみたいに。


『とおの昔話村』では、語り部による民話語りをみてきた。
語り部はおばあちゃんで、みんなに話しかけるように遠野なまりで昔話を語るんだけど
なんか、すごかった。訛りが強くて日本語じゃないほど聞き取りづらいのに、すごい伝わるんだよ。
感情が鮮やかなんだ、本当に悲しくなったり、愉快になってしまう。
どんな話がききたい?ってはじめに聞くの。きょうは河童と、オシラサマのお話をしてくれた。
その河童の民話語りを聞いて、やっぱりカッパ淵へ行こう、と決めた。カッパがいる小川。


カッパ淵のそばには神社があって、その昔ここが火事になりかけたとき、火を消したんだって。カッパが。
だから境内に、カッパこま犬(こまカッパ?)が奉られている。昔々からずっと。
こまカッパをおまいりして、カッパ淵に行ったら、威勢のいいおっちゃんに話しかけられた。
カッパ淵常駐のボランティアガイドさんだった。
あの有名なカッパ釣り(きゅうりを釣竿につるしておく、アレね!)をしたり、私みたいな目らんらんの
観光客にカッパトークをしてくれる人だ。
「今日は出るよ」  …ほんとに!? 今、カッパいるの? 
「あっ、きゅうりが動いだ!!!」 
そんなハナシや、東京にいる姪っ子の話なんかをして笑った、一期一会。


近くの伝承園には、見事な茅葺き屋根のすばらしい農家がある。国の重要文化財、農家の建物。
もう圧倒されちゃうほど素晴らしいんだけど、ここには、オシラサマを奉ったお堂がある。
さっき語り部から聞いたばかりの物語。つい熱狂して、オシラサマに願掛けしてきちゃったね。
布に願い事を書いて、オシラサマの木の人形に布をかけるの。お堂は、色とりどりの願い布が溢れて凄い光景。
土着信仰…という単語がぴったりくる、念のうずまきだ。みょうに効きそうな気がしたな。なんちって。
完全に満喫したころ、雨が降ってきた。
観光終わり。


遠野はすばらしい。ホントはもっともっと書きたいことが色々ある。
バミューダトライアングルみたいな場所だった。
一週間ぐらい泊まりこんで、深く潜ってみたい。出てこられなくなっちゃうかもしれないけど…。
あんまり凄かったので、うっかり夕方になってしまった。
青森県まで大移動して、弘前に到着したのは19時!やっぱ遠いね。。みちのくさいはての地。
夜だし、まだ弘前がよくわからない。
街なかの温泉…に行ってみたら、温泉っていうかこれは銭湯では?みたいなトコロでちと消化不良。
しかもその間に、弘前の主たる食事処は軒並み閉まってしまい、
今夜は屈辱の、ガストで晩飯です。チーズハンバーグセットだってさ、弘前まできて…ちっ。
へんにお腹いっぱいだ。おやすみなさい。