みちのくサマータイムブルースPart3 青森・弘前篇

青森県弘前市、二泊目の夜です。
きょうは弘前・城下町めぐりの日。街をみるには自転車だ!
駅でレンタサイクルして、いざ弘前城へ。


駅から10分ほど走ると、弘前公園に着いた。弘前城天守は史料館で、中に入れる。
今回の旅では、江戸時代の品々をいっぱい見ている。津軽藩の隆盛を追うように。
当時の物づくりの考え方、いちいち面白く感じてる。
きょうは藩主が乗った籠をみた。実際よくみるとすごいな、一人用の狭い空間。
床はきれいな畳だし、ちいさな障子が両サイドについていて。この中に乗って人に運ばせてたなんて。
夏も冬も過ごしやすそうに、ていねいに作られている。
城をしっかり見回るまもなく、突然の大雨!弘前城散策はあきらめて、仕方なく傘を買って城をでた。


雨宿りがてら、近くの津軽ねぷた村へ。
何の気なしに入ったけど、ねぷた、凄かった!!!!!
入ってすぐに、ねぷたの説明とともにお囃子の実演をしてくれるの。どん、どんと大きすぎる太鼓の音。
薄暗い空間に、大小たくさんのねぷたが光輝いている。ほんっとうに美しい!
実際に練り歩いているねぷたの大きさは尋常じゃないよ。細部まで描き込まれている絵はじつに見事!
発光する極彩色の浮世絵は、圧倒的な美術、力強い芸術のかたまりだ。
ちょっと…すごく感動しちゃった。なんて美しい。展示されているものすべて、素晴らしく綺麗だ。
いつかねぷたの時期にまた来よう。これが大量に、夜の世界を練り歩くなんて、絶対に観たい!
この美しさは花火のように、いくら写真や映像で見たって伝わりきらないものだと思う。
ああもう、記憶を切り取って見せてあげたいぐらいだ。
熱にうかされて、ちいさな金魚ねぷたを買った。かわいい電池式で光るんだよ。


ついでにここでは津軽三味線津軽漆、津軽焼、こけし津軽凧など一通りの展示・実演をしている。
おもしろかったよ、ここだけで、ざっと津軽の文化が見渡せた。
食事処で弘前名物「けの汁」を食す。野菜を角切りした具だくさん汁。ふきが入ってた。おいしかった!


晴れてきたからサイクリング再開。江戸時代の建物めぐり、そして明治・大正時代の洋風建築物めぐり。
弘前城のまわりには、これらが普通に混在して、どちらもたくさん建っている。
なんか金沢と横浜が混じったみたいだ。街の一角ごとに、時代が変わるから不思議な感じがした。
そこだけ、風呂敷で時代ごと包んでおいた空間を、それぞれ開いて置いたように
大事にまもっている。たくさん写真を撮った。
観光終わり。


今夜も温泉へ。桃太郎温泉という大型浴場でノビてきました。ここはいい。
浴場が5つ。露天もあるし、岩盤浴風の石入りお湯が超気持ちよかった。1時間位入ってたな。
おかげで、きのうできかけたあせもが消えた。
ノンビリしすぎて、またも屈辱の夕食…今夜はファミールです。
チーズチキンオムライスを、弘前まで来て…。ぶっちゃけいまいちでした。
悔しいのでアイス食べながら、いま部屋ではルーリードが歌っています。
明日はついにA to Zへ、そして東京へ?一日で帰れるかな。。