Today#128 透き通ったワールドミュージック

せっかく休日なのに…。発熱です。
ベッドの上で、ホネなし人間のようにグンニャリとしていました。
しかし、風邪じゃなくてPMSからくる発熱だとカレンダーを見てわかった。
年に数回あるんだよね、こういう時が。寒気のまったくない熱。熱いだけの熱。体温上がりすぎ。
男性のかたはPMSと言われても「?」だと思うんでね、さっと流してもらって
今日は女性向け!私同様、PMSにやられっぱなしの女の子へお勧めの音楽を。


突然、チョコレートが食べたくなって走ってコンビニへ行くのと同じように
今日は、バリのガムランのような美しい静寂の音楽を聴きたくなって
我慢できなくなり渋谷のタワーレコードへ。
ワールドミュージックフロアにて、バリとかベトナムイスラム系の音楽を見て回った。
わたし、はずかしながらぜんっぜん知らないです。この辺りの音楽。
伝統楽器の音源集を聴いたことがあるくらいで。でもいつも思い出すとき、
雨上がりの土のような美しさや、澄んだ空気が浮かぶ。
伝統楽器の音と、映画や写真の風景なんかが混ざってそうなったんだとおもう。


とにかく、そんな抽象的な感じでフロアへ行くと、わっかんない!どれがいいのかさっぱり!
祈りの音楽、伝統楽器、現在ヒットチャートを賑わしてるらしいダンスミュージック。
目指す音楽を探すときに、指標がジャケ写真ではないことぐらい、よーく分かってるけど
明らかに現代ポップスはハデハデ(笑)だし、このジャンルに限ってはジャケを参考に
選んでもいいかもしんない…。
あんまり土着過ぎると体に染み込んでこなそう、トランスはもっての他、アンビエント
何か、ないかなあ。静かで透き通るような音。
30分ほどじっくり見ていると、ひとつのキーワードが見えてきました。
それは「久保田麻琴」音楽ジプシー!
細野晴臣とのハリー&マックしか聴いてないけど、そういえばエスニック伝道者だったね。
彼のプロデュースした作品やコンピレーションを多く見つけた。
私のような初心者向けのガイドにはぴったりだわ!と思って幾つか買ってきました。

HOTEL VIETNAM

HOTEL VIETNAM

Blue Asiaは久保田さんが現地へとりあえず行って、そこで現地人を交えて作る音楽シリーズです。
ベトナム篇を聴いてみました。もういきなりすんごい美しい!!!!!!!!空中のように透き通っている。
穏やかで優しいエレクトロニカと、現地の女性の独特な声や熱唱が溶け合って
宙に浮くだけでなく、地に足がついているアンビエント。素晴らしいです、本当に癒されます。
ベトナムの悲しい歴史がぬぐえないんだって、音楽には。久保田さんはそう言っている。
だから深く心に染みるんだとおもう。
スピリット・オブ・ヒーリング~バリ

スピリット・オブ・ヒーリング~バリ

バリです!
これは、本当に求めていたドンピシャのガムランだった。フィールドレコーディングのガムラン
(音色が好きだから)たまに聴くけれど、こんなにバランスよく美しく使われているのを初めて聴いた。
いつまでも聴いていたくなるよ。雨の日にも部屋で聴きたい。東京でも、世界のどこの街の部屋でも合うガムランを聴いて。
Cafe Siam (カフェ サイアム)

Cafe Siam (カフェ サイアム)

  • アーティスト: 久保田麻琴,プレ・チノロット,ワンナー・ゲオピドム,チャウィーワン・ダムヌーン,ベンチャロン・タナコーセート,チャクラユド・ライサクル,ポンラーン・アンサンブル,スラサック・ドーンチャイ,スエブサック・チューウォン,ニパー・ソーパサクリット
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD
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古いイスラム音源から、久保田さんが選曲したコンピレーション。
カフェ なんていうおしゃれなタイトル&ジャケット写真なんだけど、こりゃ現地のカフェだね。
熱い日差しのもと、土埃にまみれて、濃いいコーヒーを飲む。土壁の建物が並ぶ通りを歩く。
シェルタリング・スカイ」の世界を思い出したよ。


女性のみなさん、参考になったかしら…。
なんかPMSの時ってさ、些細な音楽でも過敏になっちゃうから、思い切ってこういう音楽に
身をゆだねるってのもいいなと思うの。
ぼけっとして、ただ音を聴いてプールに浮かぶようにして、心が気持ちのいいどこか、どこでもない場所へ行き
ごろごろするのが一番だね。そう思うんだよ。