Today#131 ラヴェルと古代ギリシャの浴場

きょうは近所に住む、もう一人のヒッピーと合流して
代々木公園界隈〜新宿三丁目をぶらり自転車放浪の午後を過ごしました。
代々木駅の近くにできた、ナチュラルローソンに初めて入った。ここかなりいい!
売ってる物ひとつひとつに、スゴイこだわりを感じる。
焼きたてパンや天然酵母のクッキーは激うまだし!無添加スキンケア製品は大充実だし
エコ洗剤などの生活雑貨、お菓子も珍しい産地直送系ばかりで。
コンビニ惣菜も、ここのだったらいいかなぁ…と思うような、い〜いお店でした。
ちょっと離れてるけど、ちょこちょこ来たいな。地元話おわり。


夜、アマゾンから届いたばかりのCDを聴いた。
ラヴェルのピアノ作品集』で、先日ラジオで少し流れていたのを聴いて
びっくりして買ったんだ、高雅で感傷的なワルツって曲、もの凄くて。
散っていた音符がうわっと整列して、溶けちゃった。!!!?
買ったのは二枚組のCD、再生したら、始まった瞬間からニ枚目の最後の一音まで
ずっと地続きみたいに流れちゃったんだよ!すごいね。
ピアノだかなんだか、もうわかんない。とてもきれいな物音が響きつづけている。
フランスの印象主義のはじまりだって、解説に書いてある。ほんとうに印象なんだよ。
音階じゃなくて、空気の印象。絵画の印象主義よりも、もっともっとおぼろだ。
空気の響きが描かれる、身体ごとすっかり包まれてしまう。こ〜んなに美しい音はないよ!
特に『鏡』という5曲構成の組曲には参ってしまった。骨抜きになった。
反復するミニマル音楽は、現代音楽やテクノや、素晴らしいもの多くあるけども
どれとも重ならない、そして究極の反復する音楽。音楽というか風や光線のような。
空の下のしずかな風景のような、ただ流れる時間そのもののような。
いくらようなって書いても伝わらないにきまってる…よかったら私を信じて聴いてみてください。


それで今夜は流れっぱなしのピアノの物音、そのせいで
お風呂場のドアを開け放って、音が聴こえるようにして入浴した(ちょい寒だけど。。)
たまに、聴いている音楽と離れたくないときにそうするんだけど
今夜はさらに、風呂場の電気をつけずに、ロウソクを灯けてみた。
なんかいつものユニットバスルームが、古代ギリシャの浴場のようにみえてよかったね。
本当だよ。音と、ロウソクのせいで。

ラヴェル:ピアノ作品全集

ラヴェル:ピアノ作品全集