Today#133 特別に大事にしたい本の話
ジャック・プレヴェールの詩集「鳥への挨拶」を読みました。
- 作者: ジャックプレヴェール,奈良美智,Jacques Pr´evert,高畑勲
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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絵本のような構成になっている。この本の構成と、詩の和訳は高畑勲。
テキストの配置といい、高畑さんは装丁レイアウトの才能もめちゃくちゃ凄い!
ジャック・プレヴェールの詩世界と、奈良美智の絵世界が蜃気楼のように溶けてゆらめいてるし
絵が詩を包んでいたり、詩が絵のそばで独り言をつぶやいてるようでもある。
なんかね、独特の空気を生み出している。お互いがお互いに。
ぜひ店頭で本に触ってほしいんだけど、紙の質感がすこし薄くて、ペーパーバックの紙。
それがこの詩集を特別な本にしている。特別大事にしたいなぁと思う本ね。
生活の中でそのへんに置いて、ベラベラめくってたまに座り込んで何度も読んじゃったり
その時いいなと思ったページを、飾るようにして開いて置いたりと
この本を買ってから実はもう1ヶ月経っているんだけど、そうやって付き合っていた。
やっと今日、すべて読み終わって。それでまたペラペラして、所々読んだ。
読み終わった感じがしない。ずっと続きそうなんだ。それはやっぱり詩と絵の空気感の作用
なんだとおもう。
家に帰って、今日一日を振り返って色々考えたりとか、ぼんやり抽象的な感情のままに
ホネなし人形のようにのびてる時に開くと、包まれる本。
ジャック・プレヴェールがどんな人か軽く書いておきます。
とても有名なシャンソンの歌詞をいっぱい書いている人。「枯葉」もこの本に載ってます。
そして映画の脚本家。
最後のあとがきを読むまで、この人が「天井桟敷の人々」の脚本家だとは知らなかった!
「天井桟敷の人々」は、私が紹介するまでもないほど有名だけど、物凄く強烈に大好きな映画です。
中学生の頃に初めて見て、バチストとガランスの恋に恋して、運命ってなに愛ってなに?と
ぐらんぐらんハートを揺さぶられたものです。ちょうど劇場でリバイバル上映してたんだよね。
忘れもしない、日比谷シャンテシネ2。台本採録付きのパンフレットも持ってる。
あれがプレヴェールだったとは…今度実家に帰ったら、パンフレット探してこよう。
アルレッティはいまだに私の憧れの女性ベスト3に入るほど、美しかった。
ああ〜また見たくなってきた。長そうだからってまだ見てないかたはぜひどうぞ。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2002/09/26
- メディア: DVD
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この本に使われた絵や、詩のテキストが壁中にコラージュされていて、それはそれはもうね…
あんな部屋に住みたいよー!