Today#137 ポリスが教えてくれたこと

うちの職場ではFMラジオが流れています。
最近、裏ヒットチャートを作ったら、きっとポリスが第一位なんじゃないかと思っています。
本当、よくかかるんだ。クリント・イーストウッドの息子がジャズメンで、近頃ポリスの大名曲
Every little thing she does is magic」をカヴァーした。
これがめちゃくちゃ美しい!のだけど、その効果かな、あんなに流れるのは。
という訳で、このごろ私の中でポリスが大復活中です。
ポリスってバンドとして、奇跡的に美しいよなあと思う。
まるで消えそうだったり、弱いけれどしっかり立ち上がったりするスティングの歌声と
心のゆらぎをつぶやく言葉、みたいなギターの音と
今生きている世界に流れ続けているような、止まらない繊細なリズムの波
聴けば聴くほど、ほんとうに奇跡だ。
だからポリスの音は、生活する私たちの、定まることのない感情に似ている。


たぶん私が世界一好きなドラマーはスチュワート・コープランドで、私はあの人の打ち続ける
リズムが本当に大好き。ドラムの音を聴いて涙するなんてこの人ぐらいで。
中学生のころポリスに出会って、彼のリズムが憑依しちゃったとき、このリズムを正確に追いたくて
指先や手のひら、つま先、足のかかと、腰、頭、首、つまり動かせるところ全身を使って
動いていたら、踊るってこういうことなんだってわかった。
そのうちにリズムを追う作業は、他の楽器や声の音階と音の長さ、それから雰囲気としかいいようのないもの
すべてを追うようになっていった。
まるで波乗りするように自由に、動くのが一番よいと思った。全身で。
そうすると、身体が音楽になった感じがした。


私はいまだにそうやって踊っている。
それがどんな音楽でも、フロアでも街かどでも、どんな場所だって
私の身体がその音楽に、なってもいいよって受け入れると
歩いたり、足や手が些細に動いたり、瞳から涙がこぼれたりして
そのように身体は音楽になる。あなたもきっとそうだろうと思う、きっとね。


シンクロニシティー

シンクロニシティー

ゴースト・イン・ザ・マシーン

ゴースト・イン・ザ・マシーン

ライヴ

ライヴ

思いで深い3枚です。よかったらどうぞ。