『全景』 大竹伸朗 巨大回顧展！

ああ本当だ、『宇和島駅』の赤いネオンが見えてきた…
東京都現代美術館はいま、宇和島駅になっています！
もっと正確に言うと、大竹伸朗になっています！！！
http://www.shinroohtake.jp/


という訳で今日は、大竹伸朗の大回顧展『全景』へ。
もうもう、スッバラシカッタデス！！！大竹伸朗バンザイ！あなたはロックだ！
全身芸術家で、まるで音楽だ。私はあなたの作品をみて、ノンストップで踊れると思った！


ロビーから始まってB2F〜3Fまで、まるまる埋め尽くしても、まだほとばしっている大竹ワールド。
なんと、小学校時代の図工の絵や版画から始まっているんだから参っちゃう！
小・中・高とまああったく出し惜しみせずに、とにかく洗いざらい見せまくる絵の洪水。
だいたいがせめて、大学時代〜ってもんなのに…こういう展覧会は初めてだよ。
また、子供時代の作品群が面白いんだわ。もう大竹節が思いっきり見えている。
とにかく物量ははんぱじゃなく多い！しかもくるくると、カメレオンのように変身するイメージには
こんなに色々やってるの！？と驚かずにいられない。雑多な、でも全て入魂の世界だ。
大回顧展ていうか、大博覧会って言ったほうがいいかもしれないよ？


絵画、オブジェ、音楽（ノイズ音楽をやってる）、インスタレーション、コラージュそしてスクラップブック。
大竹さんといえばスクラップブックの人で、とにかく貼って剥がして描きこんで、
それ自体を一つのアートに仕上げちゃうってのをずっと続けている。
凄いジャンクなんだけど、見れば見るほど神業のセンスで、ポップアートとか超えてるの。
全作品そんな感じ。きっと体験した芸術や風景を、大竹さんの中でインプット→アウトプットする間に
完全に原型をなくすほど、溶けきっているに違いない。とにかく本当に凄いんだよ。
もうね、何も考えずに、ひとまず観に行ってください。
理屈じゃないのよ、何もかも。あのパワーの前では、磁場が狂うよ！


STUDIO VOICEの大竹伸朗特集、これとても濃い特集だったけど（会場で買えます）
そのタイトルが彼をスパッと表していると思う。
フルカラー、フルスロットルで走る画家！
帰り道、大竹パワーでみなぎって運転中にこの文を思い出して
私もこれから、フルカラー、フルスロットルで走る！と叫んだのでした。
きっと『全景』を見た人の8割は、同じ熱さを抱いて帰るはずだ！
最低でももう一回、行けたらもっと見に行きたい。