リコ・ロドリゲス、ワレイカからやって来た。

リコ・ロドリゲスの来日イベントへ行ってきました。
最近、日本のレゲエ/スカミュージシャンとリコが共演した企画盤『JAPA-RICO』が発表された。
その一環で、今夜のライブイベントが実現したってわけです。
東京スカパラダイスオーケストラこだま和文ダブセンスマニア、MCはランキンタクシーといった
しっかりと確かな魂を受け継ぐ、日本のラスタの面子です。
なんか、いい夜になりそうだな。うっすらと暖かい予感を抱きながら渋谷AXへ。


到着すると、東京スカパラダイスオーケストラがやっていた。ほぼ終盤で…もう、リコいる!
聞けば、こんな感じでふらりと出てくる、セッションライブらしい。
その後出てきたJungle Roots Band&こだま和文も、リコを迎えて演奏をはじめた。
Jungle Roots Bandが凄くてねー!彼らがメインで、リコ・バンドのお役目だったんだけど
ドーンドーンくる!ベースラインが身体に響いて、太鼓も鍵盤もめちゃくちゃグルーブしてて
圧倒的なのよ。レゲエの凄さってこれだな!と、レゲエのライブの快楽を初めて体験したような…
未知の感覚だった。踊らされながら、すげいな〜とつぶやいてしまった。
こだまさんが登場してトランペットを吹き始めたときも、これまた未知の感覚というか神のようで
ふわっ と会場の空気の色が変わったんだ。みえない天使が舞ってきたようだった。
リコはかなりのマイペースじいさんで、こだまさんが一生懸命指揮をとるのをあんまり見てない。
それでタイミング間違えたりするんだけど、リコまったく動じない。
トロンボーンの音がふらついたり、リズムに追いつけてないところもあって、見ててヒヤヒヤしたけど
リコまったく気にしてない。で、思いむくままにラスタの説教コメント&「LOVE」を連発するわけ。
すごい悟った笑顔で。そして気ままに吹く。かなわないね。
スカパラやJungle Roots Band、日本のバンドは完璧にうまい!圧倒的にうまい!
だけどジャマイカの音楽家は上手いじゃなく、旨いんだね。日ジャ共演ではっきりわかった。
私はどっちも大好きだし、今夜それが溶け合うところを目撃することができた。
最後に出演者が再登場してメドレー的にセッションしたんだけど、ダブセンスマニアのラス・タカシが
ピアニカで登場した。ダブセンを観られなかった私はキャー!!なのは置いといて、
そのピアニカの演奏はちょうど上手いと旨いの境目のようだったから、バカウマのJungle Rootsと
天使こだま、そしてリコが、大陸地続きになった。
とても良くて、それから先もずっとそんな暖かさが続いていた。


ランキンタクシーが最後に歌ったこと
 知ってるかーい?世界じゅうの人達みんな、アフリカからやってきたー
 ジャマイカじーん、モンゴルじーん、日本じーん、みんなアフリカじんだー イェーイ!ラスタファーライ!
ここで文章 文字面読んでも、笑われて終わりなんだよねー
でもねーこのとき私は泣いちゃったんだー 感動しちゃってさー!


やっぱり、少しでも多く、いっぱい感動したほうがいい。
ビートサレンダーは現場復帰することを心に決めた。
悲しみで泣くなど涙のムダ使いだ。涙は感動とよろこびのためにある。

マン・フロム・ワレイカ

マン・フロム・ワレイカ

このアルバム大好きです!この中の曲いっぱいやった!うれしかった!