続・大竹伸朗〜追跡捜査 in表参道

akk2006-11-26

とりあえず表参道にまとまってるんだな!よし、追え!
という訳で先日、大竹伸朗の『全景』展にエキサイトした私は
同時開催されている大竹展を追跡すべく、さらに青山ブックセンターの大竹フェアを
トロールするため、表参道へ走りました!


まずは表参道Nadiffのミニギャラリーでやっている『ヤバな午後』展を鑑賞。
これ→ http://www.nadiff.com/home.html
白い紙に、万年筆で描かれたドローイング(ヤバイラスト)をしばし堪能です。
ヤバイ人達のヤバ部分をデフォルメしてグニャグニャに、
そしてその中に鋭い刃物のギラつきが混入された、危険物<さわるなヤバイ>って感じの連作でした。
ドラッグスターや堕ちるホステス等は明らかにヤバイけど、それらのモチーフはヤバの象徴であって
世界が少しズレるだけで、誰でもヤバになっちゃう要素を持っているでしょ。
そんな、自分も今までに何度も堕ちそうになった「境界線」の存在を思い出させてくれたな。
万年筆のインクは、血の汚れのようにビシャッと広がっているし
人物の表情は、恍惚とした顔…ラリッてるような。恐ろしそうに聞こえるかもしれないが、正直、面白い!
その表現のしかたがね、見れば見るほどすんごい面白い。Nadiffお立ち寄りの際はぜひ、じっくり鑑賞を
オススメしますよ!
もちろんNadiff店内でも、大竹フェア真っ只中!2時間ほど現場捜索の末…
以前ベースギャラリーで行われた「UK77」展の販売ブツを入手!パンフレット?いや、アート作品だな。
大竹流の新聞(折込チラシつき☆)という風体で、中身はコラージュ。背はヒモで縫いつけてあるし…
こんなに既成概念にとらわれていないパンフ、アリなんです!
ちなみにこのギャラリーでも今、同時開催展その2「旅景」がやっています!近々見に行きまーす!


さて、次は青山ブックセンターを巡回です。
①只今、文庫本を買うと、フルカラーの『全景』ブックカバーをつけてくれる(先着順)
②大竹さんの書籍を買うと、オマケがもらえるらしい… というので。いやー我ながらミーハーだなあ。
店内をぶらぶら見ていたら、今旬ツボど真ん中な特集コーナーが!
細野晴臣のエッセイ「アンビエント・ドライヴァー」で取り上げられた本〜
最近、眠る前のベッド読書はこれなので、ぐっときてしまった。やっぱり好きだなABC。
じっくり店内を見てまわり、挙句に私がレジへ持っていったのはというと
大竹さんのエッセイ2冊です!しかも1冊は文庫本!カバーかけてオマケもくれ状態!
さりげなく普通の文庫と、大竹さんの画集でも買えば自然かな…と計画していたのに
これではただの大竹ファン丸出しです。なんて分かりやすい客なんでしょう。
ちょっと恥ずかしかったけど、しっかり両方ゲットしてきました。
オマケは、大竹さん選の書籍タイトルがずらっと並ぶ「夏休み課題図書・全景の秋、課題図書」
という小冊子でした。これがまた、小学生の手作り本のようですごい気に入ったな。
課題図書のセレクトもすっごい面白い、面白そうな本ばかりで、読書欲がみなぎってきました!


と、また大竹パワーでみなぎって帰宅後TVをつけると、新日曜美術館は大竹さん特集だった!
宇和島のアトリエをはじめ、直島など各所での作品制作ドキュメントやゆかりの地めぐり、
茂木健一郎との対談等々、すごい充実した番組になっていました。
うわーこの人ステキだなーと思ったのが、海辺でしゃがんで思い出話をしながら、
なんとなく手を動かしてるわけ。何してるのかなと思ってたら、
足許に小石をいくつも積みあげて、アートしはじめてたの。そのうち小石に夢中になってきちゃって
カメラに背中向けて、黙々と配置してた。きっと大竹さんの行く先々に、こういう日常の中の作品が
いっぱい、残ってるんだろうな。
この人ホントに面白い。ならず者・ロック・大竹にもう夢中です。