子猫をお願い/日々の音楽

きょうはあまり、かっちり書くのはやめようとおもう。
さっき「子猫をお願い」という韓国映画を観たばかりだから、そんな気になった。
最近私の周りの友人達が、男女問わず軒並みノックアウトされているのが
主演のペ・ドゥナです。どんな子か全く知らずに見てみたら、たまりませんでした。
小山田圭吾を女性にしたような女の子、ショコラちゃんみたいな凛とした可愛らしさで。
私はこういった中性的な雰囲気の女性にはめっぽう弱いです。
オンナ臭がんがんの女性が多い韓国…だけど、その中でこんなに透明な女の子がいたとは。
子猫をお願い」は高校時代の仲良し5人組が、それぞれの場で社会に直面して歩いていく物語で
いい映画だった。描き方がドライで、路上のささやかな物語を丁寧に束ねたような感覚の映画。
ざらっとしたフィルムの質感がちょうど良い。
最後にね、画面に大きく『Good Bye』って出るの。きっと観たら、思わず微笑んでしまうよ。
『Good Bye』の意味をかんがえた。グッドなバイバイ、よいお別れを、幸せな別れ。
さようなら、また会う日まで、よい人生を。
ブエノスアイレス」のラストシーンを思い出した。結局、あの映画の最後の一言が
『Good Bye』の意訳でしかないように思うよ。


阿佐ヶ谷に引越してから、以前よりもゆっくりと音楽を聴くようになった。
理由は色々あるけれど、主に生活環境の変化で、音楽に強く頼り切ることがなくなったからだ。
外は寒いから、暖かい(やさしい)音楽を聴きながらごろんとすると、贅沢だなぁ
って最近聴いてるの、書き留めておく。

SWING FOR JOY

SWING FOR JOY

このところ、なぜかエゴラッピンをよく聴いています。これと「満ち潮のロマンス」しか
持っていないのだけど…。有無をいわさず癒され、聴き終わるとやさしい気持ちになって
そのまま眠ってしまいたくなります。
ヴェガ・レコーズ・コンピレーション Vol.1 ミックス・バイ・ルイ・ヴェガ

ヴェガ・レコーズ・コンピレーション Vol.1 ミックス・バイ・ルイ・ヴェガ

数年前に代官山のBallRoomで、FREEDOM VILLAGEというとてもいいイベントをやっていました。
気合を入れて踊るのでなく、気持ちの良い音楽のなかに身を浸して、漂うような時間をくれた。
別にルイ・ヴェガが出てた訳じゃないんだけど、このCDはあの夜の空気感に似ていて、幸福な気持ちになる。
HAPPY END OF THE WORLD

HAPPY END OF THE WORLD

ピチカートファイブ田島貴男時代しか聴かない主義」と昔はよくイキガッていましたが(笑)
ごくたまに、無性に、野宮真貴のあのぺラっとした感じが聴きたくなるときがあるんです。
あんなにロマンティックで素直な歌詞を、あっさり何事でもないようにポップスにするのは
あの声のなせる業だよなあ、と思う。
野宮さんは、女が女のプライドをかけている瞬間、その裏側でうごめくどうしようもない切なさ というのを
歌わせると凄いよね。近々公開の「マリーアントワネット」の宣伝を見ていると、野宮さんの歌声を思い出すんだよな。