ネギシ読書会

近所に住む友人宅へ行く途中に、貸本屋があります。
ネギシ読書会」といって、漫画が中心のとにかく雑多な店構え。
友人は会員で、よくその店の話を聞いていてた。
たまのドラムの人みたいな店主が、いつもドテッと座ってるらしい。
新作・旧作・マニアックなものまでゴチャゴチャに山積みされているらしい。
本には何も書いてないけど、レジに持っていくと「1冊80円」とか「これは130円」
と独自の基準で値段付けされているらしいことがわかる。
貸出票らしきものが本の後ろに張ってあるが、字がスゴイので普通の人には
判別できないんだけど、店主はそれを見て、貸し出し期間を把握してるらしい。
会員証がすごいんだよ、と見せてもらったらホントにすごかった。
手書きで営業時間などが書きなぐられていて、休憩時間も書いてある。
休憩時間はいやおうなく店を閉めているそうだ。
今日はその友人宅で遊ぶついでに「ネギシ行こう」ってことで立ち寄ってみました。


いつも外から見ていて(なんかすごそうだなぁ)と思っていたけれど
店内に入ると本当に雑多で山積みの漫画だらけだった。
友人はだいたいレイアウトを理解しているので、一応独自のジャンル分けをしてると言う。
漫画にはとてもうといので、私はどきどきしてしまった。でも友人のナビにより、
ずっとずっと或る友人に強く勧められていた「萩尾望都」にすぐたどり着きました。
ちょっと前にブックオフで思いついて「萩尾望都」を探したとき、「バルバラ異界」という
漫画が一冊あっただけで困ったのと、その数日後に「バルバラ異界」が日本SF大賞に輝いた、
漫画では23年ぶりの受賞だった、っていうニュースを読んだ。
ぱっと店内で目についたのもその作品だったので、運命を感じてこれを借りることにしました。
「一冊130円」でした。一週間借りられるんだよ。そうそう、貸し出し期日も一方的に宣告される
そうで、新刊や人気作だと短いんだって。友人が一週間借りたい、と交渉しようとしたら、
「他にも読みたい人がいっぱいいるでしょ。だから3泊4日」と言われて納得して帰ってきた。と。
おもしろいね。そういうお店大好き。


漫画は小さい頃に、祖母が営んでいた本屋で店番をしているときに片っ端から読んでいた。
でも学校へ通いはじめてから、本屋へ行くことも少なくなって漫画離れしちゃった。
映像の勉強を始めてからは、「画的に勉強になる」とか「これは好きな世界だと思う」と
言って友人達が貸してくれる漫画を読んだ。それはさすがに、勧めてくれるだけあって
いいものばかりだった!
しかし漫画ってどこで読めばいいんだろう?と思ってたけど漫画喫茶を知り(わりと数年前の話)
こういうところで読めばいいのか。と知った。
でもさ、時間制だから、私のように読むの遅い人、画も言葉もじっくり見て入り込むほうだと
なんかあせっちゃって、食べ放題60分のレストランに来たような感じで落ち着かない…。
しかも、探し方も出版社別になってたりして、よくわからない…(ブックオフでもテンパリました)
ネギシ読書会は山積みごちゃっなのに、なぜか私には見やすくて、作者別で置いてあるから。
とりあえず長年お勧めされ続けている「萩尾望都」の作品群を見つけられたので嬉しくて
タイトルだけ耳コピされている本を手にとり、(こんどはこれかしら…)とワクワクしつつ
一週間借りてゆっくり読める『貸本屋』って最高ジャン!!!とこっそり思った夜でした。
今「バルバラ異界」読んでいます。なんかすごそうよ、これ…。