非日常いろいろ〜やなぎみわ、耽美、ハードコア
きょうは二本立でした。
非日常いろいろ、極端なようで共通点もあるような一日。
一本め、浅草橋。
硬派なデカダン雑誌「夜想」のギャラリー、パラボリカ・ビスへ。
やなぎみわの『フェアリー・テイル 老少女綺譚』を見にいきました。
ぼちぼち発売される、同名作品集の出版記念展示です。
やなぎみわが連作として発表していた老女のおとぎ話シリーズを一冊にまとめたやつ。
ガボ大好きっ子としては、以前原美術館でやっていた、もろ「エレンディラ」をもじったタイトルの展覧会
『無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語』をうっかり見逃してしまったこともあり
ぜひとも写真集でなく、大きなプリントで見たかったのですよ。
やなぎみわの「エレンディラ」連作で、ひとつだけ見かけて強烈に覚えてる作品があってね。
大きなテントから手足が生えてるの。テントは開いていて、中が真暗闇。
「エレンディラ」の世界そのものだ!と稲妻に打たれてびっくりした。奇妙でぎょっとした。
やなぎみわはシュルレアリストだとおもう。
- 作者: やなぎみわ
- 出版社/メーカー: 青幻舎
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「エレンディラ」の作品があったので、場の空気感ともあいまって、これでいいとも思えた。
古い木造の建物でね、階段が木。洋風な建築で、いい場所なんだよね。狭いけどそれがいい。
同時開催されていた三浦悦子という人形アーティストかな?展示『聖体礼儀』も見た。
つくりかけの人形、壊れた人形、釘刺された人形、首・・・
空間には長い晩餐テーブルが据えられていて、その上に人形盛りがされている。
いけにえを食い散らかした後のような空間。すごい美意識なのよ。
耽美、退廃美、みてはいけない儀式をみてしまった気持ち。久し振りにこういう展示をみた。
隅々まで見た。おもしろかったなぁ。写真は外の人形展示。こんな世界です。
4月にはこの作品の前で、深夜ミサをするそうです。どんなことやるんだよ・・・気になってしょうがない。
どんな人々が参加するんだろう、という興味もわいてくる。暇だったら行ってきます。
二本め、渋谷。
青い部屋へ、パンク?ハードコア?のイベントを見にいきました。
戸川昌子様、ハードコアもありですか!すごいなぁ。
今夜はろくでなしカクテルを飲んでみました。さっぱりしてて美味しかったです。
知り合いが出演するので、でなければこのようなイベントに行く機会もないのよね。
青い部屋には、Xジャパンみたいな人、デカダン紳士、オイオイパンク坊主、それに私のようなごく普段着の人が
入り乱れており、それだけでも面白かった。
ひとくちにパンクとかハードコアって言っても、現行スタイルだけでも様々あるんだなあ。パフォーマンスも、音楽も。
パンク博覧会のようなイベントだったけど、ライブって音楽のスタイルがどうであれ、なんであれ、
五感が受けた外側からの情報とは無関係に、ダイレクトにみえてしまうものがあり、
それが演奏者の核や音楽との向き合い方、つまり本質だと思う。
生生しいね。私はライブのそれが好きだったりして。