荻窪のユートピア、湯〜とぴあ。

目覚めたら、驚くほどに疲れてた。
引っ越してからというもの、ここまでひどい疲れはなかったから、すごく戸惑った。
あら・・・疲れの癒し方を忘れてる。
寝ても寝ても取れなくて、動くのも厳しい全身の痛み。どうしてたっけ?
たぶん引っ越しを機に自律神経が治ったけれど、それを上回るどうにも抗えない激疲れがやってきた。
さあ、どうしたものか。夜は観にいかなきゃいけない映画がある。この体では、休日丸潰れだわ。
てことで・・・近所のマッサージへ。足腰がずいぶん楽になった。家に帰り、また寝た。
起きても全身の疲れがまだ取れきってない。うそ・・・どうしよう。
暫くベッドで考えて、思い出した。
(そうだ、温泉行こう!)
代々木に住んでいた頃は、渋谷の温泉へ通って癒されてたっけ。
車で東北旅行したときも、毎晩温泉地へ行った。
さて私は今、杉並にいる・・・あっ、と浮かんだのが荻窪駅スーパー銭湯湯〜とぴあ
駅のすぐそばにあって、看板がみえる。
ついに、あの場所へ入る大人の私・・・中学の頃から見ていた看板のもとへ。
これから幾度もお世話になるんだろうな。と思いつつ、出かける準備をして向かった。


で、隣駅なのに入ったとたん旅気分!
ちょっと古い内装で、まるで地方のスーパー銭湯型温泉そのままの風情・・・。
浴場は露天風呂含めて5つ、サウナ2つ。ミストサウナや、鉱石入りの神秘パワー系温泉といった
新しめ(?)な嗜好のものもある。
しかしなんだろう、この旅行風情は。東北や、愛知や、新潟の旅が思い出される。あの、旅先の道路にある
夜通し開いてる温泉。仮眠とる場所・・・として立ち寄る温泉。なつかしいな、それだけで癒される。
安楽椅子で少し眠って、それから出れば、駅前の賑わい。狭い商店街、人の多い街、ここ荻窪の駅前だった。
ユートピアの中はまだ昭和で、外は平成だった。
ユートピアの中は弘前で、外は荻窪だった。
あたしこれからどこで、どうすんだっけ・・・。建物、というか空間って、現在地を惑わす。
ちょうど今かんがえているお話のなかに、ユートピアから出てこないバレリーナが登場してるんだけど
舞台を香港の九龍辺りの繁華街にしていてね。
繁華街のどまんなかのアパートの一室に、彼女にとっての、本物のユートピアが存在している。
一歩外出るとごみごみした街にぐるりと囲まれている、ぎりぎりの『ユートピア』の住人っていう設定で。
まさに今日はそんな、荻窪湯〜とぴあだったなぁ・・・
住まいの世界があり、街は別の世界、街の建物の中もまた別の世界・・・私たちは生活のなか、旅ばかりしてる。


話が大幅にそれてしまった。
このあと疲れを95%取りきった私は、恵比寿へ映画「パラダイス・ナウ」を観にいきました。
恵比寿→映画でパレスチナに飛んだ、ってわけ。
感想は明日の日記に書こうとおもう。


あぁ香港行きていなぁ・・・。タイガーバームガーデンはもう無くなったんだよね。
あの異様な装飾と、隙間に広がる海の綺麗さに感動したんだけど(そんなの私ぐらいでしょうけど)