みてみ★タイ?

タイの現代美術を無料で見られるのです。
しかも、かなりいっぱい。
しかも、奈良美智graf inタイ作品まで・・・やったー!
ただいま東京都現代美術館で開催中の「Show Me Thaiみてみ★タイ」展 みてき★チャッタ。
奈良作品がタダで観れるだけで超嬉しいんだけど、タイの現代美術はずっと気になってたので、どんぴしゃ。
黎明期から現在まで、75点もの美術作品が。
ほんとうは、今やってる他の展示もすべて観るつもりだったのに、もうおなかいっぱいです!


黎明期っていうのが20世紀初頭、なんと『印象派絵画』からスタートです。
びっっくりしたなぁ。あんなにぱきっとした国でモワモワの印象派
水上生活の風景や、活気ある街角がぼんやりとフィルタかかったように、印象派化。
かと思うと、それを素描風に発展させた絵画や
幻想的に使って神を表した、日本の鳥居の風景。なんてのもありました。
これはタイの現代美術!と思ったのが、仏陀曼荼羅ポップアートにした巨大絵画。
なんか、カンバスにちっちゃい突起物があるなぁと思ってよく見たら、1cm位の仏陀人形が
ぺたぺたと貼り付けてあるんです。これはまた、ずいぶんとアバンギャルドなさる・・・。
お楽しみ、の造形作品も独特の強烈さがあるものばかりだった。
ビデオアートもたくさんあって、日タイ共同制作の、川の水を使うインスタレーションが面白かった。
バケツに入った川の水を、両手ですくって、そのままタイの街を歩きまわる。
手のひらの水が街を移動するのを、ひたすら撮っているビデオ映像は、川の水ごしに流れてる。
けっこう長いこと見入ってしまった。なぜだかとても惹きつけられてね。なんでだろう(と帰り道に考えてた)
あと映像では、アップリンクで大人気だったウィスット・ポンニミットの素朴でたまんないアニメが観られます。
そして、現在のタイアートのハジケぶりが炸裂している『ナヴィン党』プロジェクトは凄かった。
あなたも私もナヴィン!ナヴィン万歳!ナヴィン党へ入ろう!とまあ、架空の政党つうか組織を表した参加型冗談アートで
どーんと映画の看板のような劇画パネルが掲げられ、その下にはナヴィンの映像をひたすら流すみょうなテントが。
タイやインドのポップスが大音量で響き、歌い踊り・・・もはや覚悟をきめて、靴ぬいで座り込んでみてました。
他にもソイ・プロジェクトやスッティー・クッナーウイチャーヤノン、参加型アートが目だって良くて
現在に近づくほど、私はかなり面白く感じたな。


それでは最後に、今日の奈良美智graf作品。もちろん小屋です。
一メートル四方ぐらいのちいさな犬小屋でした。中に犬がいて、のぞきこむとキラ星がみえる!
もう何も言うことはありませんので、さぁ暇な人は癒されてきてね!
制作ドキュメントビデオも流れております。
他にも日本人作品は多く、アラーキー森村泰昌も見られます。ご両名ともいつもの、ですよ。


みてみ★タイ展はこ★ち★ら→ http://www.mot-art-museum.jp/kikaku/92/