メリンダとメリンダ

うっかり見逃していた、ウッディアレンの「メリンダとメリンダ」
ツタヤでようやく発見しました。ラブストーリーのコーナーにあった。
よく見たら、ウッディ作品このコーナーに目白押し！ツタヤでウッディ探すなら、ラブストーリーへ！
ヒューマンでも単館でもありません、ラブストーリーです！よろしくね。


一人の女性が、ホームパーティー中の夫婦たちのもとに突然訪れる。
「メリンダとメリンダ」は、同じ一つのシチュエーションから始まるドラマを
悲劇的に、喜劇的に　という二つの視点から始めて、ストーリーを転がしてゆく作品。
人物設定、状況設定が微妙に異なる･･･だけのように見えたスタート地点から
悩み苦しみ、喜び幸せ、裏切り嫉妬の入り乱れ具合は、どちらも似たようなもの。
悲劇的にせまり、苦しみを経た幸せ、そして悲しみ･･･生きることへのエール･･･という切り取り方と
喜劇的にせまり、やっぱり苦悶したり幸せな思いを味わうけど、人生ってどんな時でもまぬけで笑えるわね
と思わずにいられない目線。
一人の女性の二つの運命･･･なんていうロマンチックラブ物語ではなくて。
この映画が言ってるのは（もうウッディファンは全員おわかりのように）人生なんてそんなもの、アハハ！
いやぁ人生って泣けるし笑えるよね！どっちもおつだねぇ！
だけど結局のところ、死んだら終わりだもんね！


私はこの映画を観て、本当に心の底から素直に、抱え込む苦しみを手放した。
この映画はわかりやすい。もう、ひとつのことしか言ってない。
今後私は、泣いている人に出会ったら、全員にひとまずこれを観るように薦めたいと思う。
いま、あなたにわずかでも毒が回っていたら、ご飯でも食べながら観るべきだ。
毒を笑える？イエス！この映画を観ればね。
最近のウッディは、最高に神がかってるよ。この単純明快さ、笑いとともに、ぶっ飛ばされる。
ほおをひっぱたかれたような感じ。凄すぎる。


そしてラストカットの終わり方が映画史に残るほど素晴らしいので！！！
それだけでも観てほしいなあと思います。完璧なラストが待ってますよ。
恋愛に苦しんでるからラブストーリーなど見たくない？知るか！そんな人こそ黙って観やがれ！

メリンダとメリンダ [DVD]