残暑お見舞い〜小さな旅篇

灼熱の忙しさもひと段落。久し振りの日記です。
なんだかどう書いたものやら、忘れてしまった。
きょうはリハビリで、残暑お見舞いの近況報告、小さな旅篇を。


ロケで大阪へ行ってきました。
打ち合わせも含めて二回。実は大阪へ行くのはまる10年振りでした。
天王寺にあるお店の取材だったんだけど、ロケには珍しく自由時間が発生。
たった二時間、されど二時間の観光です。嬉しかった。
天王寺公園という巨大な公園を散歩してきました。
奥ゆかしい日本庭園と、沼と丘。一気に癒されて、ロケの緊張感がすっかり消えた。
それから古い美術館がありました。大阪市立美術館
「イタリアデザイン界のマエストリ達」というイタリアの産業デザイン展をやっていて
館内の涼しさとともに、レトロモダンな家具や、足踏みミシンのように巨大なパソコン(?)
なんかを流し見してきました。
賑やかなみどころ満載の観光地も楽しいけれど、大阪のふつうの街かど・・・古いものが古いままで在る
街の姿が私は好きなんだな、と気づいた。
去年の同じ頃に旅した東北、なつかしく思い出すのはそういう風景で、この日の大阪と重なってね。
海外でも国内でもやっぱり胸の底で印象を思い出すとき、ホテルのそばの街角だったり、車窓から見た
田畑とか、他愛もない風景がいとおしく、時間を経てざらっとした懐かしさを感じる。
たった二時間でも、少し旅できて良かった。ホントなら行き帰りの新幹線で、車窓を眺めるだけですから・・・。


もうひとつ小さな旅
今年も筑波へ、自転車耐久レースに行ってきました。
毎年見ている風景だけれど、ひたすら続く、愛想のない田舎道に癒されました。
今年は初めてレース用の自転車に乗ることができて、軽くてのりやすいとかバランスが難しいってか
そういうのよりも、レーサーだった父親の乗りようを追体験できたのが嬉しかった。
それはそれは上半身が痛くなり、よく毎日こんな風に自転車してたわね父さん、と驚いたけど
うちの実家に飾ってある、レース中の写真パネルを思い出して、心の中でひそかに真似してた。
そのパネルには(誰が書いたんだろう?)格言みたいなのが達筆の墨字で書いてあって、短い三行で
「若さに 甘えず 鍛える」っていうの。
だから走りながら、肩にこの三行をしょってる気持ちで・・・ なんつってしゃきっとしても
すぐ他のことに思考が移ったりして、常に心頭滅却ってわけにはいきませんでしたけどね。もちろんね。
なんで自転車で走っている間って、あんなに色々と思考が飛び回るんだろう?考えて集中するでもなく
ただ徒然に流れる。まるで頭の中を走ってるみたいだと思ったよ。