24アワー・パーティー・ピープル

akk2008-05-12

一昨日の日記はひどいもんだ。これを150以上の人がみてるってどういうことだ・・・。
けれど、こんなことよくあるって聞いて(なんと母親からも言われて)ぎょっとした。
ある種の女性達特有のみょうなダークさを察知すると、あたしはいつも逃げていたからあんまり記憶にない。
思い返せば、何度か出くわしていた。
よく覚えているのは、小学校高学年のころに女同士のめんどくさい徒党組みに巻き込まれそうな雰囲気を察知して、
塾だから〜なんつって中学受験をたてに逃げてたら、勉強しちゃって受かっちゃった。冗談みたいだ。
逃げたい気持ちが強かったからだろうけど。
そういえば専門学校のときも、同じように女の子になぞの敵対心を抱かれてしまって
あたしは大学受験しようかな〜なんつって逃げて、気晴らしに勉強したら面白くて、受かっちゃった。
まあそんなもんだ。あたしの人生なんて。
いや、たぶん、人生なんてそんなものだ。
だって、徒党より嫌悪や嫉妬よりなによりも、この世にはおもしろくて、スゴイことが
至るところに転がっている。
それに出会いたくて勉強したり、仕事したり、あそんだり。命は無限じゃない。
イヤな何かから逃げたら、その先にあるのはイヤじゃないもので、出会うべきものだ。
逃げることは、裏切ることじゃなく、ただ『行き先を探すこと』でしかない。


一番好きな映画を聞かれると、いつもたくさん押し寄せててんぱってろくに答えられない。
あんまりにも、たくさんの素晴らしい映画があるから。数え切れない。言い切れない。
けれど今夜思い出してニコニコしてる映画があって、心がぱんぱんになったときいつも、ふと思い出している。
あたしの心を支えてる、たぶん私にとって世界一大切な映画は『24アワー・パーティー・ピープル』だとおもう。
ふさぎこんでいるときに、あの映画を・・・はじまりのばかばかしさや、ハッピーマンデーズの歌、
イアン・カーティスの弔いかたの(涙が出るような)やさしさを思い出す。
主人公のトニー・ウィルソンの、軽やかさが浮かぶ、自身の重苦しさをあほみたいに感じる。
たんぽぽの綿毛のような・・・
もっと気楽に!っていつも、私の中のトニーが笑う。
だいすきだ。あの映画のすべて、喜怒哀楽とてきとうと繊細、冗談のそよ風、根底に強く流れる愛情。
24アワー・パーティー・ピープル」の潔いイントロとタイトルバックを思い出して元気になる。そして最後に流れる
ケミカル・ブラザーズの「Here To Stay」やジョイ・ディヴィジョンの「Love will tear us apart」を思い出す、
イントロだけでいい、それだけで心が暖かくなる。映画が記憶の中に蘇える。いとも簡単にさらりと、音楽とともに。
雨も強風もあっさり越えて私のもとへ、この映画はいつも、やさしい。


トニー・ウィルソンはもうこの世にいないけれど、もしもこの映画が彼の死まで描くことになってたとしても
やっぱり、悲劇的じゃなくとても暖かくやさしいんだろうと思う。
冗談と愛を見失っちゃだめだ、あたし。トニーRest In Peace、アンドユアソウル、イズ、マイソウル。
まだ観ていないかたはぜひ観てください。もういきなり買ってもいいぐらい、いい映画です。

24アワー・パーティ・ピープル [DVD]

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じゃ、私もこれから観ます。おやすみなさい。