わたしのテレビガイド

空白の3ヶ月のあいだに、じつはテレビを買い換えたのです。
10年使っていた14インチアナログテレビから、ついに地デジ対応テレビへ。
サイズは20インチだけれど、それほど巨大でもなくちょうどよい。
店頭に並ぶ36インチだとか50インチのテレビをみたときは、なんでこんな大きなテレビを
みんなこぞって買いたがるのか・・・?とふしぎに思いました。
だってテレビに支配されちゃうじゃん。部屋に人がいっぱいいるみたいでうっとうしくないのかな。
わたしの場合は職業柄、家帰ってからも映像に支配されるなんて疲れます、というのもある。
作り手としては、なるべくいい環境で観て欲しいとは思うけど・・・。
でもやっぱりお笑い番組なんかは、ちいさな画面の中でなんとなく流れているから楽しいもので
その距離感を失うと、おもしろいコントも笑えなくなっちゃいそうな気がする。


とはいえ以前よりふた周りほど大きくなったうちのテレビ。
今まで観られなかったMXテレビテレビ埼玉放送大学も受信できるようになった。
もの珍しいから、最近テレビをよく見るようになりました。
というわけで、わたしの極私的お気に入りテレビを紹介・・・したいのだけど
ハードディスクに録画したものを主に見ているので、正確なOA日時はよくわかりません。番組名だけで勘弁ね。


ドラマは一本だけ。
フジテレビの「ありふれた奇跡」素晴らしいです。
脚本が凄い。台詞のズバっと切り込みよう、そこに迷いは一切なし。
閉塞感の充満したイヤな時代に、山田太一さんは「ほんとうのことを話そう」
と呼びかけているみたいに感じます。


料理番組。
テレビ朝日の「食彩の王国」最高です。
敬愛するおじいちゃんディレクターに薦められて見たんだけど、食材をめぐるドキュメンタリ。
地デジのハイビジョン映像をもっとも美しく感じたのがこの番組でした。
食をさりげなく、やさしく暖かい視点で捉えている映像は、癒し度満点です。
わたしはこの番組をみて、信州みその旅にでようかと思った。毎回見てるけど毎回素晴らしい。
もういっこ、テレビ東京の「ケンタロウ×太一 男子ごはん」楽しいです。
ケンタロウさんがこんな番組に出ているとは知らなかった。日曜のブランチタイム。
ケンタロウさんと国分太一さんが、ふたりでだべりながらのんびりとご飯を作るだけの番組ですが
こんな風に気楽にお料理してみれば、男の人も料理の楽しさがわかるだろうなと思う。


ドキュメンタリーは以前から必修科目のETV特集NHKスペシャル地球ドラマチックに加えて
最近はNHKの「小さな旅」のとりこです。一瞬で日本のどこかへ、気がつくとその土地に立っている
というこのリアリティはなんだろう。土地に流れる時間感覚まで伝わる、これはハイビジョンの業なのか。
しっかりと地に足のついた番組だって、いま改めて思う。出しゃばるレポーターを使わず、過剰な演出をせず
ただ土地と生活する人々と向き合うだけでいいのです。旅なんて。


アニメーション。
NHKの「星新一ショートショート
アニメ、CGだけでなく実写のドラマもあって、実写はいまいち出来にムラありだけど
アニメとCGは個性が強いものばかりで、見ててとてもおもしろい。
お楽しみのMXテレビは、アニメの再放送チャンネルかのように古いアニメが満開だけど
私のお気に入りはなんといっても「ブラックジャック」完全に素晴らしい。毎回60分という長さ。
映画を観たような充実感です。あとは「ムーミン」をこっそり観ていたりして。
アニメじゃないけれど、MXテレビで円谷劇場が見られるのは最高のお楽しみ。
帰ってきたウルトラマン」は準レギュラーで岸田森が出ているので、月曜の夜はわくわくする。


テレビ番組としては地味だけど、放送大学はいつもおもしろそうな講義を流している。
たまにつけっぱなしで、掃除などしながら流し見していたり。
もうすこしヒマになったら、ノート片手に放送大学生になろうかと思って。
先日、京都の社会人向け美大の広告を見かけてから、いいなぁ京都で美術の勉強・・・うらやましいなぁ・・・
と憧れでいっぱいだったものだから。
テレビに支配されたくないなんて書いたけれど、こう書いてみるとなかなか見ているではないの。なんつて。