とりぱんの効用

このごろ、とりぱんに癒されています。
とりぱんは鳥のギャグマンガで、鳥の笑い話を中心に、のんきな東北の生活が描かれる。
いろいろな鳥たちが、毎日元気に笑いながら生きていて、
ヒトも、毎日元気に笑いながら生きている。とてもすてきでゆかいな日々。


たぶんわたしは、今すぐどこかへ旅に出たほうがいいのだ。
どこかへ行きたい。今夜もその衝動が強かった。
そんなとき、仕事の帰り道にとりぱんをひらいたら、すっかり癒された。
もう何十回も読んでいるから、飽きないように今はかばんに2冊入れているのだけど
癒される…。


なぜ旅の衝動がおさまるかというと、東北の生活風景がとてもほっとするからだ。
今日気付いた。季節の変化、気温や風、空気、空。
その土地にしっかり住んでいる作者の、日々のうつくしさを元気にからだで感じる豊かさが
わたしを青森に連れて行く。
わたしは青森の田舎のかたすみにいて、ここで生活しているような気分になる。
それはとても明るく楽しく、あたたかい。


このごろ逃げたがってばかりいるな、と思う。
金沢に行ったときに思った、ニュージーランドでも。
こういう、時間のゆるやかな場所に住んだほうが、わたしはしあわせなんじゃないかって。
それは実際のところ、ただのユートピアなのかもしれないけれど。
そう思いながら、東京の阿佐ヶ谷に住んでいる。
ここは安心だから、だいすきだ。


毎日のんきにすごしたい。銀座にいても、阿佐ヶ谷にいても、
青森のとりぱん生活のような、のんびりした豊かさがあれば。
きっとどこにいたってしあわせなんだろうと思う。
本来うれしく感じるわたしの五感と、日々生きるたのしさを、
わたしは失いたくないのです。


とりぱんは9巻まで出ていて、あと6冊おたのしみが残っている。
今日すぐに全部買うこともできるけど、ちょっとずつにしようと思うんだ。
そうだ、2巻を読んだら、わたしはかまきりを好きになりました。
これからはかまきりを「かまさん」と呼ぼうと思う。

とりぱん 1 (ワイドKCモーニング)

とりぱん 1 (ワイドKCモーニング)