働きながら学ぶ人たち

電車でシャーペン片手に参考書を読んでいると、となりの席の人も勉強してた。
きょうは偶然にも、行きも帰りもそうだった。女性と男性、どちらもたぶん私と同年代。
女性は英語で、男性は政治経済。
女性は問題集に書き込んで、かがむみたいな姿勢で熱心に。
男性はお手製の単語帳で、政治ワードを色ペンで書いて、赤いしたじきで隠して暗記してた。
お昼休み、喫茶店で問題集をやっていると、ipodを片手にたぶんヒアリングして、
ノートに一生懸命書いている男性をみかけた。
あの人は英語かな?通りがかりにちらと見たら、ハングルだった。


いろいろな人が、働きながら、けっこう夢中で勉強しているものだなあ…とこのごろよく気がつく。
それぞれ、きっとなにか強いきっかけがあって学んでいるんだろうな、と思うとおもしろい。
わたしは受験だけど、仕事で、旅行で、出張で、単純に好きで、移住をかんがえていて、それに恋ってのもある。
ともあれ、こういうすきまの時間で勉強している社会人をみかけると、かってにうれしくなる。


このごろ、英語学習にハマるおとなの気持ちがわかってきた。
毎日英文を読んでいると、英語ってパズルみたい。
言葉の配列が日本語とまるで違うのがすごく面白くて、その並べ替えられたことばを、読みながら
たりないピースを探す。
はじめに誰がどうしたを言うから、I think〜 とかいえば「なにを考えてるのかな?」と気になるし
I like〜 ってなにが好きなの?と、そのあとを読み解くのがちょっと推理小説の感覚に近いかも。
ながながと修飾がほどこされている英文も、はじめはほんとに混乱したけど
わかれば簡単なことで、謎がスッキリとける感は、数学が解けた爽快感とも似ている。
頭の体操をするなら、英文を読めばいいと思うなあ。


ストレスがたまっても、帰りに英語をやるとすごく気分が転換する。
なんだか、なにをかなしんでたのか忘れちゃう。たぶん脳のどこか、まったく関係のない部分が活発に動いて
いい具合にはたらくんだろう。
そのうちもっとエモーショナルに英語を…小説やエッセイなんかを…夢中に読めたらと想像するとわくわくする。
生涯学習ってすてきね。


さあて、英語は趣味みたいになってきたからそろそろ、本腰入れて政治経済をやらなきゃ。
すこし手を出して、まだ歴史も歴史、マグナカルタ止まりです(笑)間に合わないっ!!